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第5回 なぜ日本の水道水は飲めるの? — 「世界で15カ国だけ」は本当か

なぜ?ニッポン

第5回 なぜ日本の水道水は飲めるの? — 「世界で15カ国だけ」は本当か

7 分

「水道水を飲めるのは世界で15カ国だけ」は本当? 確かな出典は見つかりませんでした。国交省の9カ国の図、WHO/UNICEF の31カ国、52項目の水質基準と PFAS、高度浄水処理、夜に漏水の音を聴く人、老朽化の課題、旅行や災害のときの注意まで。J-Times が自分の記事を直した点も含めて、ケンゾーとケンがほどきます。

この番組の声は AI で作っています。

番組メモ

  • 「15カ国だけ」は確かめられず。国交省の図は旅行情報ベースの目安(9カ国)、WHO/UNICEF では31カ国(2024年)
  • 水質基準52項目(2026年4月〜)、残留塩素0.1mg/L以上、東京の漏水率3.9%(2023年度)、水道管の23.6%が法定耐用年数超え

記事で読む(写真・出典つき)

日本の水道水はそのまま飲めるのか — 「世界で15カ国だけ」を確かめ、安全の仕組みと注意点をまとめる

この番組について

この番組の声は AI(ElevenLabs Eleven v4)で作っています。内容は J-Times 編集部が公式の情報と公開記事の出典で確認したものです(2026年10月26日時点)。テーマ曲: 「おかげさま(Always On My Mind)」高橋高(アルバム『直霊 ─ NAOHI ─』)。BGM: 「Keepers v3」高橋高(Suno で制作)。J-Times は Jon&Coo Inc. が運営しています。

台本(文字起こし)

番組の会話をそのまま文字にしたものです。声は AI で作っています。

ケン:ケンゾーさん。日本は、水道水をそのまま飲める、世界で15カ国だけの国。よく聞く話ですけど、それ、本当ですか?

ケンゾー:鋭いですね。じつは、J-Times も、昔の記事でその数字を使っていました。でも、確かめ直したら、確かな出典が、見つからなかったんです。

ケン:自分たちの記事を、直したんですか。

ケンゾー:はい。今日は、直したところも含めて、ほどいていきましょう。

ケンゾー:J-Times のポッドキャスト、なぜ?ニッポン。当たり前の、ふしぎをほどく。案内役のケンゾーです。

ケン:それ、本当? と聞く役の、ケンです。この番組の声は、AIで作っています。お話の中身は、J-Times 編集部が、国や東京都、国際機関の資料で確かめたものです。

ケンゾー:第5回の問いは、これです。なぜ日本の水道水は、そのまま飲めるのか。答えを先に言うと、法律で決まった水質の基準と、毎日の検査、そして、それを支える人の仕事があるから。2026年の4月からは、基準は52項目です。

ケン:で、15カ国だけ、は?

ケンゾー:近い数字は、ありました。国土交通省の資料に、水道水をそのまま飲める国を、日本を含む9カ国、注意すれば飲める国を33カ国、とする図があります。ただ、これは、外務省の旅行者向けの情報と、旅行ガイドブックのウェブサイトをもとに作られた、目安なんです。各国の水を測って比べたものでは、ありません。

ケン:じゃあ、国際的に比べるときは?

ケンゾー:WHOとUNICEFの統計が使われます。2024年に、安全に管理された飲み水を、ほぼ全員が使える国は、31カ国でした。一方で、世界では、およそ4人に1人が、まだ、安全に管理された飲み水を使えていません。

ケン:15でも、9でも、31でもなく。でも、少数派なのは、確かなんですね。

ケンゾー:そこが、確かめて言えることです。数字は違っても、蛇口の水を安心して飲める国が、世界で少数派なのは、確かです。

ケン:では、日本の水は、どうやって守られているんですか?

ケンゾー:まず、法律です。水道を届ける事業者には、水道法の基準に合う水を届けることと、定期的な検査が、義務づけられています。蛇口の水には、消毒のための塩素を、1リットルあたり0.1ミリグラム以上、残しておくことも、決まっています。

ケン:あの、カルキのにおい。あれは、大丈夫なんですか?

ケンゾー:においは、消毒が効いている、しるしでもあります。東京都は、においを抑えるために、国の目標より厳しい、独自の目標も置いています。

ケンゾー:それから、2026年の4月には、有機フッ素化合物、いわゆるPFASのうち、2つが、正式な水質基準に加わりました。水道の事業者には、検査と、基準を守る義務がかかります。自分の地域の結果は、事業者の公表資料で確かめられます。

ケン:浄水場では、何を?

ケンゾー:基本は、川や湖の水の濁りを、薬品で固めて沈めて、砂でこして、塩素で消毒する。東京23区では、利根川と荒川の水系の浄水場で、オゾンと活性炭を組み合わせた、高度浄水処理を加えています。カビのようなにおいの元まで、取り除くためです。

ケンゾー:ここも、昔の記事を直したところです。前は、東京の全部の浄水場で、と書いていました。でも、多摩川の水系には、入っていないところもある。正しくは、23区の浄水能力の、およそ8割を占める浄水場、です。

ケン:細かいけど、大事な違いですね。

ケンゾー:そして、人の仕事。東京都水道局は、地下で水が漏れる音を聴き分ける調査を、車の少ない夜にも行っています。東京の漏水率は、1992年度の10.2パーセントから下がって、2023年度は3.9パーセントでした。

ケン:夜の道路で、水の音を聴いている人がいる。

ケンゾー:一方で、課題もあります。法律で決まった使用年数の40年を超えた水道管は、全国で、2022年度に23.6パーセント。上がり続けています。この当たり前を、次の世代に渡すには、更新のお金と、担い手が必要なんです。

ケン:それなのに、ペットボトルの水を買う人も、多いですよね。

ケンゾー:内閣府の2024年の調査では、水道水を、そのまま飲んでいる人は、39.1パーセント。ミネラルウォーターなどを買っている人が、36.1パーセント。浄水器を付けている人が、34.3パーセントでした。安全かどうかと、味や好みに合うかどうかは、別の問題なんですよね。

ケン:旅行で来る友だちには、何と伝えればいいですか?

ケンゾー:ホテルや駅、公共施設の蛇口の水は、基本的に、そのまま飲めます。ただ、飲用不可、と書かれた蛇口は、飲まない。山の湧き水も、水道の基準で検査された水とは、限りません。

ケンゾー:住んでいる人は、マンションで、いったん受水槽に水をためる建物なら、受水槽から蛇口までは、建物の側が管理します。色や、においが、いつもと違ったら、飲まずに、管理会社か水道の事業者へ。そして、災害に備えて、飲み水は、1人1日3リットル、最低3日分です。

ケン:ケンゾーさん。最初、わたし、15カ国だけの奇跡の水、と思っていました。でも、ほどいてみたら、奇跡じゃなくて、法律と、検査と、夜に音を聴く人の、積み重ねだった。

ケンゾー:そうなんです。だから、J-Times は、奇跡、とは書かないことにしました。毎日働いている人がいるから、成り立っている当たり前、なんですよね。

ケンゾー:最後に、明日、誰かに話したくなる一言を。日本の水道水が飲めるのは、奇跡じゃない。夜の道路で、水の音を聴いている人がいるから。

ケン:明日の朝、蛇口の水を一杯飲むとき、思い出しそうです。

ケンゾー:国際比較の数字、浄水のしくみ、記事で直した点の一覧と出典は、J-Times の記事、日本の水道水はそのまま飲めるのか、にまとめています。番組の説明欄から読めます。

ケン:次回もお楽しみに。

ケンゾー:なぜ?ニッポン。お相手は、ケンゾーと、

ケン:ケンでした。