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第2回 なぜ日本では「4」が不吉なの? — 病院の部屋番号と、4の日の俗説

なぜ?ニッポン

第2回 なぜ日本では「4」が不吉なの? — 病院の部屋番号と、4の日の俗説

8 分

日本では4が不吉なのはなぜ? 理由は「音」。では今どこで避けられている? 4階はあるのに404号室がない病院、お祝いの贈り物の数、香港の建築ルール、そして「4日に亡くなる人が増える」という論文と、その再分析まで。俗説と確かな話を分けて、ケンゾーとケンがほどきます。

この番組の声は AI で作っています。

番組メモ

  • 4(し=死)と9(く=苦)は音で嫌われる忌み数。「よん」と読む理由は辞典が書いていないので言い切らない
  • 病院は4階があり末尾4・9の部屋番号が抜ける例。4日の心臓死の論文(2001)は再分析(2002)で確認されず

記事で読む(写真・出典つき)

なぜ日本では「4」が不吉なのか — 「死」と同じ音の数字は、今どこで避けられているか

この番組について

この番組の声は AI(ElevenLabs Eleven v4)で作っています。内容は J-Times 編集部が公式の情報と公開記事の出典で確認したものです(2026年9月23日時点)。テーマ曲: 「おかげさま(Always On My Mind)」高橋高(アルバム『直霊 ─ NAOHI ─』)。BGM: 「Keepers v3」高橋高(Suno で制作)。J-Times は Jon&Coo Inc. が運営しています。

台本(文字起こし)

番組の会話をそのまま文字にしたものです。声は AI で作っています。

ケン:ケンゾーさん。日本のマンションや病院には、4階がない。そう聞いたことがあるんですけど、本当ですか?

ケンゾー:いい入口ですね。答えを言うと、4階のある病院は、ふつうにあります。でも、ある数字が、そっと抜けている。そこに、面白い話があるんです。

ケンゾー:J-Times のポッドキャスト、なぜ?ニッポン。当たり前の、ふしぎをほどく。案内役のケンゾーです。

ケン:それ、本当? と聞く役の、ケンです。この番組の声は、AIで作っています。お話の中身は、J-Times 編集部が、辞典や病院、百貨店の公開している情報、論文で確かめたものです。

ケンゾー:第2回の問いは、これです。なぜ日本では、4が不吉なのか。理由は、ひとことで済みます。4を音読みすると、し。死ぬ、の、死と、同じ音だから。9も、く、と読むと、苦しい、の、苦に通じるので、同じ扱いです。

ケン:それだけ? 形とか、意味とかじゃなくて?

ケンゾー:音、なんです。小学館の百科事典は、数の縁起の多くは、ことばの音が不吉なことに通じるのを理由に言われている、と書いています。こういう数を、忌み数、と呼びます。

ケンゾー:組み合わせにも広がります。4と9を、し、く、と読んで、死苦。42を、し、に、と読んで、死に。昔は、4の日に旅立ちや引っ越しをしてはいけない、という言い伝えもありました。

ケン:でも、ふだん、わたしたちは4を、よん、と言いますよね。あれは、死を避けるため?

ケンゾー:よく、そう聞きますよね。でも、J-Times が確かめた辞典や大学の資料は、それが理由だとは、書いていないんです。ある大学の先生は、し、は聞き取りにくいからか、よん、と読むことが少なくない、と書いています。なので、番組でも、死を避けるため、とは言いません。

ケン:聞き取りやすさ、という理由もありうる。言い切らないんですね。

ケンゾー:では、今、どこで4は避けられているのか。いちばん確かな手がかりは、病院です。茨城県日立市の、ひたち医療センターは、病室の番号を、ホームページに載せています。

ケンゾー:まず、4階は、あります。そのうえで、4階の病室は、401、402、403、そして405。404がないんです。409も、ありません。

ケン:4階はあるのに、末尾の4と9が、抜けている。

ケンゾー:病院は、理由を書いていません。でも、4と9を避ける慣習と、ぴったり重なる並びかたです。ただ、どこの病院もそうではありません。看護師向けのサイトのアンケートでは、縁起が悪いとされる番号が、勤務先にある、と答えた人が65パーセントでした。

ケン:じゃあ、4階がない、という話は?

ケンゾー:4階は、ふつうに、あるんです。欠けているのは、部屋の番号のほう。この形が、実態に近いと考えられます。ちなみに、マンションの欠番がどのくらい広がっているかは、公的な資料が見つからなかったので、番組では話しません。

ケン:ほかに、4を避ける場面は?

ケンゾー:いちばん身近なのが、お祝いの贈り物です。大丸松坂屋のガイドは、4と9を、お祝いでは避ける数とし、3、5、7を、縁起のいい数としています。2個1組のペアや、1ダースは、ひと組と数えるので、お祝いにも向く、と。

ケンゾー:そして同じガイドは、マナーから外れることを、極端に恐れる必要はありません、とも書いています。知っておけば十分、という温度感ですね。

ケン:少し、ほっとしました。

ケン:4を避けるのは、日本だけですか?

ケンゾー:東アジアに共通しています。中国語の広東語と北京語でも、4と死の音が、同じか、似ている。韓国語では、どちらも、サ、と発音します。

ケンゾー:いちばん公的な根拠がはっきりしているのが、香港です。香港政府の建築の役所は、階の番号は、原則として続けてつけるよう求めています。番号が飛ぶと、火事や救急のときに、混乱するから。ただし、4と13、末尾が4の階は、長年の地元の慣習を踏まえて、欠番を認めているんです。

ケン:政府が、認めている。3階の次が、5階。

ケンゾー:そうなんです。一方、西洋の13は、仕組みが違います。百科事典によれば、キリストの最後の晩餐の席にいたのが、13人だったことによる、とされます。語呂合わせではありません。

ケン:ケンゾーさん、もうひとつ。4日には、亡くなる人が増える、という話を聞いたことがあります。これは?

ケンゾー:これこそ、それ、本当? の出番です。2001年に、イギリスの医学雑誌に、ある論文が載りました。アメリカに住む中国系と日系の人では、心臓の病気で亡くなる人が、毎月4日に、予測の1.13倍に増えていた、という内容です。

ケン:本当に、増えていたんですか。

ケンゾー:ところが、翌年、同じ雑誌に、再分析が載ります。別の年のデータでは、4日の山は、確認できなかった。どの死因を集計に入れたかという、選びかたにも、疑問が示されました。

ケンゾー:つまり、ある期間の、ある分けかたのデータにだけ、現れた結果だった。4を嫌う風習があるのは、確かです。でも、その風習が人の死を増やす、という話は、証明されたとは言えません。今は、確かめられていない、と扱うのが妥当です。

ケン:面白い。風習は本当。でも、そこから広がった話は、まだ、わからない。

ケン:じゃあ、日本に来る友だちには、何に気をつけて、と言えばいいですか?

ケンゾー:お祝いの贈り物で、4個入りや9個入りを避けて、3個か5個を選ぶ。それで、ほぼ十分です。お祝いのお金も、4や9のつく金額は、避けておくのが無難でしょう。

ケンゾー:病院やホテルで、404号室がなくても、驚かなくていい。泊まる部屋が4階でも、心配はいりません。そして、数を数えるときに、よん、と言うのは、ふつうの日本語です。

ケン:ケンゾーさん。最初、わたし、4階がない国、だと思い込んでいました。でも、ほどいてみたら、4階はあって、抜けているのは、部屋の番号だけ。思い込みって、こうやって、できるんですね。

ケンゾー:いい気づきですね。ほんとうに知りたいのは、理由の先。今どこで、どれくらい、なんですよね。

ケンゾー:最後に、明日、誰かに話したくなる一言を。日本の病院には、4階は、ある。ないのは、404号室。

ケン:これは、言いたくなりますね。

ケンゾー:地域ごとの比べ表、論文と再分析、贈り物の数の出典は、J-Times の記事、なぜ日本では4が不吉なのか、にまとめています。番組の説明欄から読めます。

ケン:次回もお楽しみに。

ケンゾー:なぜ?ニッポン。お相手は、ケンゾーと、

ケン:ケンでした。