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第1回 なぜ日本人はマスクをするの? — 顔を隠したいから、だけじゃない3つの理由

なぜ?ニッポン

第1回 なぜ日本人はマスクをするの? — 顔を隠したいから、だけじゃない3つの理由

8 分

日本人がマスクをするのは「顔を隠したいから」? それも一つの理由。でも、100年前のスペインかぜのポスター、4割を超える花粉症、周りの人を守るという国の考え方まで、理由は重なっていました。調査の対象と時点も添えて、ケンゾーとケンがほどきます。

この番組の声は AI で作っています。

番組メモ

  • 3つの理由: 大正からの感染予防の習慣・花粉症(2019年 42.5%)・周りへの配慮
  • 2023年3月13日から着用は個人の判断。着用率は 70.7%(2023年3月)→ 38.2%(2025年8月)

記事で読む(写真・出典つき)

なぜ日本人はマスクをするのか — 大正のスペインかぜ、花粉症、そして「個人の判断」へ

この番組について

この番組の声は AI(ElevenLabs Eleven v4)で作っています。内容は J-Times 編集部が公式の情報と公開記事の出典で確認したものです(2026年9月23日時点)。テーマ曲: 「おかげさま(Always On My Mind)」高橋高(アルバム『直霊 ─ NAOHI ─』)。BGM: 「Keepers v3」高橋高(Suno で制作)。J-Times は Jon&Coo Inc. が運営しています。

台本(文字起こし)

番組の会話をそのまま文字にしたものです。声は AI で作っています。

ケン:ケンゾーさん。日本人がマスクをするのって、結局、顔を見られたくないから、でしょう? 海外の友だちに、よく聞かれるんです。

ケンゾー:たしかに、それも理由の一つです。調査にも、ちゃんと出てきます。でも、それだけで片づけると、いちばん大きな理由を見落とすんですよ。

ケン:いちばん大きな理由?

ケンゾー:今日は、それをほどいていきましょう。

ケンゾー:J-Times のポッドキャスト、なぜ?ニッポン。当たり前の、ふしぎをほどく。案内役のケンゾーです。

ケン:それ、本当? と聞く役の、ケンです。この番組の声は、AIで作っています。お話の中身は、J-Times 編集部が、国や業界団体の資料、調査で確かめたものです。

ケンゾー:第1回の問いは、これです。なぜ日本人は、マスクをするのか。答えを先に言うと、100年前から続く、感染予防の習慣。4割を超える人が悩む、花粉症。そして、周りへの配慮。この3つが、重なった結果です。

ケン:100年前? コロナからじゃないんですか?

ケンゾー:もっと前です。マスクの業界団体によると、日本のマスクは、明治の初めに始まりました。真ちゅうの金網に布を付けたもので、主に、ほこりよけでした。

ケンゾー:転機は、1918年から1921年の、スペインかぜです。当時の内務省の報告書は、患者を、およそ2,380万人、亡くなった人を、38万8,727人と数えています。

ケン:そんなに……。

ケンゾー:その報告書に、国が作ったポスターが載っているんです。混み合った電車の中で、咳をする男性から、ばい菌の雲が乗客に降りかかる。マスクをした人だけが、守られている。添えられた言葉は、マスクをかけぬ、命知らず!

ケン:命知らず、ですか。なかなか強い。

ケンゾー:でも、つまり、コロナの100年前から、国は、混んだ電車ではマスクを、と呼びかけていたんです。業界団体は、この流行をきっかけに、マスクが予防の品として注目されるようになった、としています。

ケン:なるほど。では、ふたつめの、花粉症。

ケンゾー:これが、いちばん大きいかもしれません。2019年の全国の調査では、花粉症の人の割合は、42.5パーセント。そのうち、スギ花粉症が38.8パーセント。ほぼ3人に1人です。1998年には、19.6パーセントでした。

ケン:4割も? 本当ですか?

ケンゾー:いい疑問です。正直に言うと、この調査の対象は、全国の耳鼻咽喉科のお医者さんと、その家族なんです。国民から無作為に選んだわけではないので、少し割り引いて読む必要があります。ただ、環境省も、政府の会議も、この数字を使っていて、2023年には政府が、花粉症を社会問題と位置づけました。

ケンゾー:そして、環境省の資料によれば、マスクをしない場合に比べて、ふつうのマスクで、鼻に入る花粉が、およそ7割。花粉症用のマスクなら、およそ8割4分、減ったそうです。

ケン:だから、春になると、外でもマスクの人が増えるのか。

ケンゾー:そうなんです。屋外でも、なぜ? という海外からの疑問への答えの中心は、ここにあります。花粉が飛ぶのは、外ですから。

ケン:みっつめが、周りへの配慮。でも、国はもう、マスクは自由、と言っていませんでしたか?

ケンゾー:2023年の3月13日から、国は、マスクを一律に求めるのをやめて、個人の判断に任せました。ただ、厚生労働省は、今も、いくつかの場面では着用を勧めています。病院に行くとき。お年寄りの多い施設を訪ねるとき。そして、通勤ラッシュの、混んだ電車やバス。

ケンゾー:注目してほしいのは、その理由です。国が示すマスクの理由の多くは、着ける本人ではなく、周りの人、特に重症化しやすい人を守ること、に置かれているんです。

ケン:100年前のポスターと、同じですね。乗り合わせた人を、守る。

ケンゾー:ええ。しかも同時に、国は、本人の意思に反して、マスクを着けさせたり、外させたりしないように、とも求めています。

ケン:実際、今は、どのくらいの人が着けているんですか?

ケンゾー:ある民間の追跡調査では、公共の場でマスクを着けた人は、2023年3月に70.7パーセント。いちばん低かったのは、2025年8月で、38.2パーセント。そして、インフルエンザの季節になると、また5割台に上がっています。

ケン:じゃあ、最初の話。顔を見られたくない、は?

ケンゾー:それも、調査に出てきます。2023年5月の、ある1万人の調査では、マスクを続けたい人の、およそ7割が、自分が感染したくないから、を選びました。これは、どの年代でも1位。ただ、10代では、48.8パーセントが、外すのが恥ずかしい、顔を見られたくない、を選んでいます。

ケンゾー:それから、2020年3月の、社会心理学の調査では、マスクを着ける気持ちをいちばんよく説明したのは、周りの人がしているのを見ると、自分もすべきだと思う、という気持ちでした。

ケン:周りに合わせる。それも、ありますね。

ケンゾー:一方で、2023年の調査では、5類に移ってから、周りの目が気にならなくなった、という人が増えていきました。外すことも、今では、ごく普通の選択です。

ケンゾー:ここからは、わたしたち編集部の解釈です。日本のマスクは、公衆衛生と、礼儀と、身だしなみが、重なる場所にある。人に迷惑をかけない、という作法とも、つながっている。でも、だから義務だとか、誰もが着けている、というわけではありません。

ケン:ケンゾーさん。最初、わたし、顔を隠したいから、で終わらせようとしてました。でも、ほどいてみたら、歴史と、花粉と、周りの人。理由が、ひとつじゃなかった。

ケンゾー:そうなんです。なぜ? と聞かれたとき、一つの国民性で答えたくなる。でも、たいていは、いくつもの理由が、重なっているんですよね。

ケンゾー:最後に、明日、誰かに話したくなる一言を。日本のマスクは、100年前の電車のポスターから始まった、乗り合わせた人を守る、習慣でもある。

ケン:海外の友だちに、今度はそう答えてみます。それと、春に会うときは、花粉の話も。

ケンゾー:年表、調査の出典、ポスターの話は、J-Times の記事、なぜ日本人はマスクをするのか、にまとめています。番組の説明欄から読めます。

ケン:次回もお楽しみに。

ケンゾー:なぜ?ニッポン。お相手は、ケンゾーと、

ケン:ケンでした。