
ことばで、つながる
言語交換と国際交流を、明日から使える方法として手渡す J-Times の日本語ポッドキャスト。英語のフレーズは英語話者の声で実際に聞いて、まねして口に出せます。声は AI で作っています。内容は J-Times 編集部が大学や公的機関の情報で確かめたものです。
エピソード (2)

東京の交流会、どれに行けばいい? 公園・カフェ・バー・オンラインの4つの形、良い会を見分ける5つのポイント(主催者・人数・言語の配分・参加費・集合場所)、繁華街での安全、無料の公共の拠点、英語を話したい日本人の選びかたまで。前回の英語フレーズのおさらいつき。
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言語交換で「楽しかった」で終わらず、話せるようになるには? 時間を半分ずつ分けるタンデムの原則、助けを求める英語のフレーズ(英語話者の声で)、直してもらう頼みかた、シャドーイングとフレーズ帳、伸びの測りかたまで、キョウコとケンゾー、ジョージがお届けします。
記事で読む(写真・出典つき)各回の台本
番組の会話をそのまま文字にしたものです。声は AI で作っています。
第2回 東京で交流会を選ぶには — 4つの形と、良い会を見分ける5つのポイント
台本を読む
ケンゾー:キョウコさん、前回のフレーズ、練習してきました! でも、いざ交流会を探してみたら、たくさんありすぎて。公園、カフェ、バー、オンライン。どれに行けばいいのか、わからないんです。
キョウコ:いいところまで来ましたね。今日は、その選びかたです。
キョウコ:J-Times のポッドキャスト、ことばで、つながる。案内役のキョウコです。
ケンゾー:学び手のケンゾーです。
ジョージ:And I'm George, here for the English.
キョウコ:この番組の声は、AIで作っています。お話の中身は、J-Times 編集部が、新宿区や警察などの公式の情報で確かめたものです。
キョウコ:第2回の問いは、これです。東京で、国際交流や英会話の交流会に参加するには、どう選べばいいのか。答えを先に言うと、主催者、人数、言語の配分、参加費が、はっきり書かれた会を選ぶ。そして最初は、昼の公園のピクニックから。
ケンゾー:そもそも、交流会って、どんな集まりなんですか? 英会話スクールとは、違うんですよね。
キョウコ:先生も教科書も、ありません。話す相手と、場があるだけ。数人ずつの輪に分かれて、仕事、食べもの、週末の予定、出身地。そんな雑談をします。
キョウコ:来る人の目的も、いろいろです。仕事のために英語を話したい人。東京に来たばかりで、知り合いがほしい人。ただ誰かと、午後を過ごしたい人。評価されないから、目的が違う人どうしでも、同じ輪に入れる。そこが、いいところなんです。
ケンゾー:形は、4つでしたっけ。
キョウコ:公園のピクニック、カフェ、バーやパブ、オンライン。ピクニックは、初めての人や、お酒なしで話したい人に。カフェは、少人数で落ち着いて。バーは、にぎやかなのが好きな人に。オンラインは、東京の外に住む人や、時間がない人に向いています。
キョウコ:最初の一回なら、公園のピクニックが入りやすい。好きな時間に来て座って、帰りたくなったら帰れる。音楽に負けじと、声を張る必要もありません。
ケンゾー:それ、いいですね。新宿中央公園とか?
キョウコ:ひとつ、お知らせがあります。新宿中央公園は、10月30日から11月13日まで、芝生広場を全面閉鎖すると告知しています。この期間に芝生のピクニックを予定している会は、場所が変わっていないか、主催者の案内を確かめてください。
ケンゾー:ちょうど、今ですね。確かめなきゃ。
キョウコ:それから、公園にはルールがあります。新宿中央公園では、火気は禁止。芝生広場では、ブルーシートのような通気性の悪いシートや、テーブル、椅子は使えません。新宿御苑は、お酒の持ち込みも禁止です。
キョウコ:では、本題。良い交流会を見分ける、5つのポイントです。ひとつめ、主催者が見えるか。名前のある主催者がいて、事前に問い合わせができるか。初参加の人を、輪に紹介してくれる主催者がいると、一人でも入りやすいです。
キョウコ:ふたつめ、人数。公園で10人から30人ほどなら、まだ会話の集まり。バーで100人となると、パーティーです。それが目当てならいいけれど、話す練習の量は、減ります。
ケンゾー:たしかに。100人いたら、わたし、壁ぎわで固まります。
キョウコ:みっつめ、言語の配分。英語の母語話者ばかりの会だと、日本語を練習したい人の出番がない。その逆も、同じです。良い主催者は、どんな人が来るかを書くか、申し込みのときに、練習したい言語を聞いてきます。
キョウコ:よっつめ、参加費が先に書いてあるか。有料なら、飲み物や軽食や会場費など、何が含まれるか。あいまいなら、行く前に聞きましょう。
キョウコ:いつつめ、集合場所とキャンセルの決まりが、具体的か。新宿、は集合場所ではありません。新宿中央公園の、平和の鐘の横の芝生。これなら、集合場所です。
ケンゾー:新宿、だけだと、駅で一生迷いますね。
キョウコ:もうひとつの目安は、必要以上の個人情報を求められないか。名前とメールアドレスなら普通です。でも、無料のピクニックで、自宅の住所やパスポートの番号を求められたら、立ち止まって考えてください。
ケンゾー:バーの交流会は、危なくないんですか?
キョウコ:主催者がはっきりしていて、会場が決まっているバーのイベント自体は、一般的には問題ありません。危ないのは、繁華街の客引きと、知らないお店です。
キョウコ:イギリス政府の渡航情報は、日本の繁華街で、飲み物への薬物の混入や、クレジットカードの詐欺の報告が増えている、としています。新宿警察署も、客引きについて行って、高い料金を請求される被害に、注意を呼びかけています。
キョウコ:だから、ルールは5つ。募集ページに書かれた会場へ、まっすぐ行く。注文する前に、料金の入ったメニューを見る。飲み物から目を離さない。必要な分の現金とカードだけを持つ。困ったら、110番か、近くの交番へ。
ケンゾー:海外の友だちを連れて行くなら?
キョウコ:日本では、お酒は20歳から、と伝えておきましょう。成年年齢は18歳に引き下げられましたが、お酒の年齢は、20歳のままです。
キョウコ:では、当日のふるまい。自己紹介は、できれば両方の言語で。たどたどしくても、交換をしに来たことが伝わります。そして、言語の切り替えは公平に。前回のフレーズ、覚えていますか? ジョージさん。
ジョージ:Shall we do 20 minutes in English and 20 in Japanese?
ケンゾー:これ、前回のですね! 時間を、半分ずつ。
キョウコ:そのとおり。間違いの指摘は、頼まれたときだけ。直されることに疲れて、こういう会に来る人も、多いんです。逆に、自分が直してほしいときは。
ジョージ:Please correct me if I say something wrong. I really don't mind.
キョウコ:それから、静かな人の間を、急いで埋めない。日本語の会話は、英語より、沈黙が長くなりがちです。人の写真を撮るとき、SNSに載せるときは、ひと声かける。LINEの交換は、断りにくい空気にしない。公園のごみは、持ち帰る。
キョウコ:そして、勧誘には乗らない。交流会は、ビジネスや団体の勧誘の場では、ありません。
ケンゾー:東京に住んでいる人が、もっと落ち着いて始められる場所は、ありますか?
キョウコ:新宿区が運営する、しんじゅく多文化共生プラザがあります。歌舞伎町のハイジアの11階で、開館は、朝9時から夜9時まで。無料の日本語教室や、外国人向けの無料相談もあります。パーティーではなくて公共の施設なので、静かに始めたい人に、頼れる入口です。
ケンゾー:最後に、英語を話したい日本人は、どう選べばいいですか?
キョウコ:英語の母語話者が何人来るか、よりも、英語と日本語を半々にする工夫があるか、を見てください。参加者の大半が日本人だと、結局みんなで日本語を話して終わる、ということがあります。
キョウコ:そして、続けるなら、同じ会に2回、3回と通うのが、いちばんの近道です。2回目からは顔見知りができて、主催者も名前を覚えてくれる。慣れてきたら、初めて来た外国の人を、輪に案内する側に回る。そうすると、話す機会は、もっと増えます。
ケンゾー:今日の話を聞いて、思ったんです。良い会を選ぶって、良い主催者を選ぶこと、なんですね。そして、いつか自分が、誰かを輪に迎える側になれる。
キョウコ:いい気づきですね。最後に、明日できる小さなことを、ひとつ。気になる交流会の募集ページを、ひとつ開いて、主催者、人数、言語の配分、参加費、集合場所。この5つが書いてあるか、確かめてみてください。
ケンゾー:わたしは、5つそろった会を見つけたら、今月中に申し込みます。前回のフレーズを、ポケットに入れて。
ジョージ:Did that sound natural?
ケンゾー:はい、たぶん!
キョウコ:4つの形の比べ表、公園のルール、安全の出典は、J-Times の記事、東京で国際交流、英会話の交流会に参加するには、にまとめています。番組の説明欄から読めます。
ケンゾー:次回もお楽しみに。
キョウコ:ことばで、つながる。お相手は、キョウコと、ケンゾーと、
ジョージ:George. See you next time!
第1回 言語交換で、話す力を伸ばすには — 準備・当日・復習の3つの習慣
台本を読む
ケンゾー:キョウコさん、聞いてください。先週、初めて言語交換の会に行ったんです。2時間、楽しかった。でも、帰り道に気づいたんです。話していたの、ほとんど日本語だったなって。
キョウコ:あるある、です。そして、誰にも、何も直されなかった。
ケンゾー:そう! なんでわかるんですか。
キョウコ:それは、ケンゾーさんのせいじゃないんです。仕組みの問題。今日は、楽しかった、で終わらせずに、話せるようになる方法を、いっしょに組み立てましょう。
キョウコ:J-Times のポッドキャスト、ことばで、つながる。案内役のキョウコです。
ケンゾー:学び手のケンゾーです。英語を話したいのに、いざとなると固まってしまう人、代表です。
ジョージ:And I'm George. I'll be saying the English phrases.
キョウコ:英語のフレーズは、ジョージさんが言ってくれます。いっしょに口に出してみてくださいね。この番組の声は、AIで作っています。お話の中身は、J-Times 編集部が、大学や公的機関の情報で確かめたものです。
キョウコ:第1回の問いは、これです。言語交換で、本当に話す力を伸ばすには、どうすればいいのか。答えを先に言うと、時間を半分ずつ分けて、一度に一つの言語で話す。直してほしいことを、自分から頼む。そして、終わったら復習する。
ケンゾー:半分ずつ分ける? 自然に、まぜて話すんじゃなくて?
キョウコ:大学では、仕組みのある言語交換を、タンデム学習と呼びます。九州大学のページは、母語の違う2人がペアになって、互いの得意な言語や文化を学び合う形、と説明しています。
キョウコ:大事な原則は2つ。ひとつは、互恵性。お互いの学習のために、協力し合うこと。もうひとつは、学習者オートノミー。何を、どう学びたいかを、自分で決めることです。
キョウコ:ドイツのミュンスター大学は、これを、カフェのテーブルで使えるルールにしています。それぞれの言語に、同じだけの時間を使う。そして、2つの言語を、まぜずに、別々に練習する。
ケンゾー:まぜると、どうなるんですか?
キョウコ:会話は、その場でいちばん楽な言語に流れます。東京だと、それが英語になりがち。ケンゾーさんの場合は、日本語でしたね。だから、タイマーを使うのがいちばん確実です。1対1なら、日本語20分、英語20分。
ケンゾー:タイマー。たしかに、それなら逃げられない。
キョウコ:では、準備です。ここからは、J-Times 編集部のおすすめです。どんな会話でも使える10のフレーズと、5分ずつ話せる3つの話題を、用意していきます。
キョウコ:根拠もあります。ヨーロッパの言語の物差し、CEFR は、いちばん最初のレベルのやりとりを、相手がゆっくり繰り返したり、言い換えたりして助けてくれれば、簡単なやりとりができる、と書いています。
ケンゾー:ということは、最初にいちばん役に立つのは。
キョウコ:助けを求めるフレーズ、なんです。ジョージさん、お願いします。まず、もう一度言ってほしいとき。
ジョージ:Sorry, could you say that again?
キョウコ:ゆっくり話してほしいとき。
ジョージ:Could you speak a little more slowly?
キョウコ:考える時間がほしいとき。
ジョージ:Let me think for a second.
ケンゾー:これ、いいですね。黙って固まるかわりに、これを言えばいいんだ。
キョウコ:そうなんです。そして、自分の言い方が自然か、確かめたいとき。
ジョージ:Did that sound natural?
キョウコ:もっと自然な言い方を聞きたいとき。
ジョージ:Is there a more natural way to say that?
キョウコ:最後に、相手に話を戻すとき。
ジョージ:What about you?
キョウコ:出かける前に、何度か声に出して、考えなくても口から出るようにしておく。それから、話題を3つ。それぞれ、言いたいことを3文か4文書いて、足りない単語を2つか3つ調べて、相手に返す質問を、1つ用意します。
ケンゾー:スマホのメモを見ながらでも、いいんですか?
キョウコ:ちらっと見るのは、かまいません。試験じゃなくて、練習ですから。
キョウコ:では、当日。最初の5分で、3つを決めます。それぞれの言語の時間。練習したいこと。そして、直してもらいかた。英語なら、たとえば、こう切り出します。
ジョージ:Shall we do 20 minutes in English and 20 in Japanese? Could you save corrections for the end?
ケンゾー:間違いは、最後にまとめて教えてほしい、ってことですね。
キョウコ:そのとおり。ここが、いちばん大事なところです。直してほしいことは、はっきり頼む。失礼だと思われたくなくて、頼まれない限り直さない人は、多いんです。
ケンゾー:だから、誰も直してくれなかったのか!
キョウコ:頼むのは、自分の役目。こんなふうに。
ジョージ:Please correct me if I say something wrong. I really don't mind.
キョウコ:間違えたら直してください、本当に気にしないので、という意味です。逆に、相手の日本語を直すときは、文法を説明するかわりに、正しい形で、さらっと言い直してみせる。もっとこう言うと自然かも、と添えれば、角が立ちません。
キョウコ:そして、会話が力に変わるのは、終わったあとです。その日のうちに、直してもらった文を、3つから5つ選ぶ。相手がよければ、その文を読んでもらって、録音する。必ず先に許可をとって、他人の声は投稿しない。
キョウコ:録音を一度聞いてから、すぐ後ろを追いかけるように、声に出す。これを5回。シャドーイングという練習です。
ケンゾー:シャドーイングって、話す力にも効くんですか?
キョウコ:正直に言うと、研究の多くは、聞く力についてのものです。リズムが整ったという報告もあります。だから、人と話す練習のかわりではなくて、会と会のあいだに、耳とリズムを鍛える練習、と考えてください。
キョウコ:もうひとつのおすすめが、フレーズ帳です。日付、言いたかったこと、実際に言ったこと、自然な言い方。この4つの列で書いていきます。たとえば、遠慮しないで、と言いたかったのに、直訳してしまったとき。自然な言い方は、こうです。
ジョージ:Please don't hold back. Or, feel free.
ケンゾー:わたし、絶対、直訳します。
キョウコ:だから、いいんです。自分の間違いで作ったノートは、どの行も、本当に言いたかったこと。どんな単語帳より、役に立ちます。
キョウコ:あと、ひとつ、文化の違い。日本語では、相手が話している途中に、はい、ええ、と短い相づちを、たくさん打ちますよね。でも英語で、相手の文の途中に、イエス、イエス、と何度も入れると、急いで、と言われているように聞こえることがあります。
ケンゾー:えっ、わたし、ずっと、やってたかも。
キョウコ:英語の反応は、文や話のまとまりの、終わりに。たとえば、こんなふうに。
ジョージ:Oh, really? ... That makes sense.
キョウコ:それから、安全のことも、ひとつだけ。会うのは、人目のある場所で。投資の話や、副業の勧誘に変わったら、離れる。お金の話が出たら、要注意です。国民生活センターや警察庁も、注意を呼びかけています。
ケンゾー:伸びたかどうかは、どうやってわかりますか? TOEIC とか?
キョウコ:TOEIC のリスニングとリーディングのテストは、聞く力と読む力を測る試験です。日本語の JLPT にも、会話の試験はありません。だから、話す力は、点数からは、ほとんどわからない。
キョウコ:おすすめは、月に1回、同じ問いに2分で答えて、録音すること。週末のことを話してください、みたいに。3か月後に、最初と最新を続けて聞くと、速さや、間の取りかたの変化が、はっきりわかりますよ。
ケンゾー:今日の話を聞いて、思ったんです。わたし、英語が下手だから話せないんじゃなくて、助けの求めかたを、知らなかっただけなんですね。
キョウコ:いい気づきですね。最後に、明日できる小さなことを、ひとつ。今日のフレーズの中から、ひとつだけ選んで、声に出して、3回言ってみてください。ジョージさん、もう一度。
ジョージ:Did that sound natural?
ケンゾー:わたしは、これを、スマホのメモの一番上に書いて、次の会で、最初に使ってみます。
キョウコ:10のフレーズの日本語版と英語版、フレーズ帳の書きかた、出典は、J-Times の記事、言語交換で会話力を伸ばす方法、にまとめています。交流会の選びかたは、姉妹記事でどうぞ。番組の説明欄から読めます。
ケンゾー:次回もお楽しみに。
キョウコ:ことばで、つながる。お相手は、キョウコと、
ケンゾー:ケンゾーと、
ジョージ:George. See you next time!
