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渋谷・恵比寿の神社めぐり — 金王八幡宮・宮益御嶽神社ほか、駅から駅まで歩く約2.5km【2026年版】

渋谷・恵比寿の神社めぐり — 金王八幡宮・宮益御嶽神社ほか、駅から駅まで歩く約2.5km【2026年版】

狼の狛犬、1612年の社殿、江戸三大相撲の跡、ビールの町の恵比寿様。順路・距離・社務所の時間を公式情報で

J-Times Editorial·2026年10月26日·1 min

J-Times Editorial

J-Times 編集部 / J-Times Editorial Team

2026年10月26日1 min8 閲覧
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渋谷駅から恵比寿駅まで、宮益御嶽神社・金王八幡宮・渋谷氷川神社・恵比寿神社の4社を歩く約2.5kmの神社めぐり。日本狼の狛犬、1612年造営の区指定文化財の社殿、江戸三大相撲の跡、ビールに由来する恵比寿の神社まで、由緒・距離・社務所の時間・御朱印を公式情報で確かめた(2026年10月2日時点)。

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渋谷・恵比寿の神社めぐり

答え(2026-10-02時点):渋谷駅から宮益御嶽神社・金王八幡宮・渋谷氷川神社・恵比寿神社を経て恵比寿駅まで約2.5km。歩く時間は合わせて約35分。

開示: J-Times と Matsuri は、どちらも Jon&Coo Inc. が運営しています。本記事の後半で、恵比寿で開かれる Matsuri のリリースイベントに触れます。神社に関する記述は、各神社の公式サイト、渋谷区、東京都神社庁などの資料(記事末に一覧)で 2026年10月2日に確認したものです。

渋谷と恵比寿のあいだは、東京でも古い土地です。渋谷という地名のもとになったといわれる渋谷氏は、金王八幡宮を中心に館を構えました。宮益坂と道玄坂は大山道、八幡通りは鎌倉街道。江戸の人々は桜や相撲を見に、この郊外まで足をのばしました。いま残る神社をつないで歩くと、その頃の地図が少し見えてきます。予約も入場券もいりません。半日あれば回れる道のりです。

金王八幡宮の神門(通称・赤門)。石灯籠のあいだに朱塗りの門が立つ(2021年9月25日撮影)。写真:Saigen Jiro / Wikimedia Commons / CC0
金王八幡宮の神門(通称・赤門)。石灯籠のあいだに朱塗りの門が立つ(2021年9月25日撮影)。写真:Saigen Jiro / Wikimedia Commons / CC0

どの神社を、どの順番で回る?

北から南へ、宮益御嶽神社 → 金王八幡宮 → 渋谷氷川神社 → 恵比寿神社 → 恵比寿駅の順。 宮益坂の中ほどから始めて、渋谷川の谷を渡り、氷川神社の杜を抜け、恵比寿駅の西口側で終わる順路です。

区間ごとの距離は、2026年10月2日に OpenStreetMap の地図データを使う徒歩経路検索(OSRM)で J-Times が計測しました。直線距離ではなく道なりの距離を丸めた値です。

区間道なりの距離経路検索の所要時間
渋谷駅東口 → 宮益御嶽神社3分(東京都神社庁の案内)—
宮益御嶽神社 → 金王八幡宮約650m約9分
金王八幡宮 → 渋谷氷川神社約600m約8分
渋谷氷川神社 → 恵比寿神社約1.1km約15分
恵比寿神社 → 恵比寿駅約150m約2分

歩く距離は合計約2.5km、時間は約35分。参拝や見学の時間は別です。金王八幡宮から氷川神社のあたりは坂があるので、ゆっくり歩く人は余裕をみてください。

宮益御嶽神社の狛犬は、なぜ狼なのか?

宮益御嶽神社の狛犬は日本狼の姿をしている。元の石像は延宝年間(1673〜1681年)の作と考えられている。 場所は宮益坂の中ほど、渋谷1-12-16。御祭神は日本武尊です(東京都神社庁)。

神社の案内を載せている渋谷宮益商店街振興組合のページによると、この日本狼の狛犬は全国的にも大変珍しいもので、鎮座の年代は不明ながら延宝年間の作と思われるとのこと。原形は戦前から損傷が激しく、社殿の復興の際に修復して社務所内に安置されています。いま社殿の前に立つのは、原形をモデルにしたブロンズ製の像です。英語圏の旅行誌 Time Out Tokyo も、この神社の狛犬を日本狼として紹介しています。

この神社は、これから姿を変えます。東京都は2025年4月に宮益坂地区市街地再開発組合の設立を認可し、工事着手は令和9年度、建物の竣工は令和13年度の予定です。事業者の一つである東急は、地区内の御嶽神社を建て替えて再整備すると発表しています。2026年9月16日には例年どおり例大祭が行われました。いまの姿を見られるのは、着工前のこの時期です。

宮益御嶽神社のブロンズ製の狼の狛犬。耳を立て、あばらが浮いた姿(2023年9月7日撮影)。写真:鋸香具師 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
宮益御嶽神社のブロンズ製の狼の狛犬。耳を立て、あばらが浮いた姿(2023年9月7日撮影)。写真:鋸香具師 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

金王八幡宮の見どころは?

寛治6年(1092年)に鎮座した渋谷氏ゆかりの八幡宮で、慶長17年(1612年)造営の社殿は、神門・渡り廊下とともに渋谷区指定有形文化財。 渋谷区教育委員会は、江戸時代前期から中期の建築様式をとどめる貴重な建物としています。

渋谷区によれば、渋谷氏の祖・河崎基家が1092年に創建したといわれます。その子の重家が堀河天皇から渋谷の姓を賜り、これが渋谷の地名の発祥とされる、と神社の公式サイトと東京都神社庁の両方が記しています。社名の「金王」は、源義朝・頼朝に仕えた渋谷金王丸の名から来ています。

いまの社殿には、将軍家の跡継ぎをめぐる話が残っています。竹千代(のちの家光)と弟の国松のどちらが三代将軍になるかが噂された頃、竹千代の守役・青山忠俊と乳母の春日局がこの八幡宮に祈願しました。家光の跡継ぎが定まると、二人が材木と金を寄進して社殿を造営した、と神社は伝えています。拝殿正面の左右の狭間には、世の安寧を表す獏と、正しいまつりごとへの祈りを表す虎が彫られているので、見上げてみてください。

社務所の電話受付は9時〜17時(公式サイト、2026-10-02確認)。渋谷駅C1出口から徒歩5分、渋谷警察署の裏手です。毎朝9時〜9時半には日供祭が行われ、どなたでも参列できると神社は案内しています。

金王八幡宮の拝殿。木々の向こうに渋谷の高層ビルが見える(2021年9月23日撮影)。写真:Saigen Jiro / Wikimedia Commons / CC0
金王八幡宮の拝殿。木々の向こうに渋谷の高層ビルが見える(2021年9月23日撮影)。写真:Saigen Jiro / Wikimedia Commons / CC0

金王桜とはどんな桜?

長州緋桜とみられる桜で、一枝に一重と八重の花が混じって咲く。渋谷区指定天然記念物。 神社の社伝によれば、文治5年(1189年)に源頼朝が金王丸の忠節をしのび、鎌倉の館にあった桜を移植させて「金王桜」と名づけました。渋谷区は、江戸時代には郊外三銘木の一つに数えられたと説明しています。希少な桜のため、代々実生で純系の木が植え継がれています。花の季節は春。ほかの季節は葉や枝だけですが、社殿の前で探してみる価値はあります。

江戸の人気は錦絵にも残っています。下は文久3年(1863年)の「江戸の華名勝会」の一枚で、「渋谷八幡金王桜」の名とともに、役者の市川新之助と桜の下の場面が描かれています。

歌川国貞・歌川貞秀「江戸の華名勝会 こ 五番組 市川新之助/渋谷八幡金王桜/渋谷」(文久3年=1863年)。画像:国立国会図書館 / Wikimedia Commons / パブリックドメイン
歌川国貞・歌川貞秀「江戸の華名勝会 こ 五番組 市川新之助/渋谷八幡金王桜/渋谷」(文久3年=1863年)。画像:国立国会図書館 / Wikimedia Commons / パブリックドメイン

なお、金王八幡宮の境内にも末社の御嶽社があり、こちらの狛犬は一般的な姿です。狼の狛犬がいるのは宮益坂の御嶽神社のほう。東京都神社庁によると、宮益坂の御嶽神社も、金王八幡宮の隣にある豊栄稲荷神社も、金王八幡宮の兼務社です。

御朱印はいただける?

金王八幡宮では御朱印を頒布しており、頒布の方法は公式サイトのお知らせで案内している。 例大祭のある2026年9月は、例大祭限定の御朱印紙による書置きのみの頒布で、兼務社の豊栄稲荷神社も同じ扱いとされていました。祭礼の時期は方法が変わるので、出かける前にお知らせを確かめてください。

渋谷氷川神社・宮益御嶽神社・恵比寿神社の御朱印や社務所の受付時間は、公式の案内を確認できなかったため、この記事では書いていません。

渋谷氷川神社が「渋谷最古」といわれるのはなぜ?

東京都神社庁は「渋谷最古の神社」と紹介し、渋谷区も区内で最古に属するといわれると説明している。 場所は東2-5-6。慶長10年(1605年)に記された「氷川大明神豊泉寺縁起」に、日本武尊の東征のときにこの地に素盞鳴尊を勧請したとあります。この縁起絵巻は渋谷区指定有形文化財ですが、一般公開はされていません。

境内には金王相撲の跡があります。渋谷区と東京都神社庁はどちらも、金王相撲を江戸郊外の三大相撲の一つとしています。人通りの多い金王八幡宮周辺から歩いてくると、木々に囲まれた参道の静けさが際立ちます。

渋谷氷川神社の参道。竹と木立のあいだに石畳が続く(2017年8月12日撮影)。写真:Daderot / Wikimedia Commons / CC0
渋谷氷川神社の参道。竹と木立のあいだに石畳が続く(2017年8月12日撮影)。写真:Daderot / Wikimedia Commons / CC0

恵比寿神社の由来は?

恵比寿駅の西、恵比寿西1-11-1の恵比寿神社は、もとは天津神社といい、戦後の区画整理で現在地へ移った際に恵比寿神を合祀して改称した。 移転の年は、nippon.com が1959年、英語の神社ガイド Rods Shinto が1954年としており、資料によって異なります。東京都神社庁は、渋谷氷川神社の兼務神社としてこの神社を挙げています。

地名と神社の関係は、多くの人の想像と逆です。サッポロビールの公式資料によると、前身の日本麦酒醸造会社が1890年に「恵比寿ビール」を発売し、1901年にその出荷専用の貨物駅が開設されて「恵比寿停車場」と名づけられました。地名はそのあとに生まれたものです。工場跡に建つ恵比寿ガーデンプレイスも同じ経緯を説明しています。詳しい年表は恵比寿の地名はビールからにまとめました。

恵比寿駅西側の恵比寿神社の鳥居(2025年1月7日撮影)。写真:Nesnad / Wikimedia Commons / CC BY 4.0
恵比寿駅西側の恵比寿神社の鳥居(2025年1月7日撮影)。写真:Nesnad / Wikimedia Commons / CC BY 4.0

参拝で気をつけることは?

鳥居の前で一礼し、参道の中央を避けて進み、手水で清めてから、二拝二拍手一拝で拝礼する。 神社本庁と東京都神社庁が示す一般的な作法です。どちらも、神社によって独自の作法がある場合はそれに従うよう書いています。手順の詳細は日本の神社の正しい参拝方法、神社とお寺の違いは神社と寺の違いとはを参考にしてください。

この道のりで特に気をつけたいのは次の3点です。

  • 11月は七五三の季節。 金王八幡宮の2026年の案内では、七五三の祈祷は予約のほか当日の受付も可能です。晴れ着の子どもと家族が多い時期なので、よその子どもを撮らない、社殿の前では家族に場所をゆずる、を心がけてください。
  • 撮影について。 2026年10月2日に確認した範囲では、4社とも撮影のルールを公式サイトに載せていません。参考になるのは代々木八幡宮の案内で、七五三や初宮詣でのカメラマンによる撮影は、祈祷を受ける人にのみ許可しているとしています。建物は静かに撮り、社殿の中や祭事中は撮らないのが無難です。
  • 住宅地の中の祈りの場。 早朝や祈祷の最中は特に、声を抑えてください。

2026年11月上旬に何かある?

11月は酉の市の季節で、2026年の一の酉は11月7日(土)。 酉の日は12日ごとにめぐります。渋谷宮益商店街振興組合が公表した2025年の一の酉(11月12日)・二の酉(11月24日)から数えると、2026年は11月7日と11月19日が酉の日です。2025年は宮益御嶽神社の境内に熊手の市が立ち、宮益坂に屋台が並びました。一の酉は午前10時から午後11時までと案内されていましたが、2026年の時間は10月2日時点でまだ掲載されていません。金王八幡宮でも、一の酉の9時30分から境内末社・御嶽社の例祭(御嶽祭)が行われると年間行事にあります。

恵比寿の Matsuri イベントの前に歩ける?

歩ける。Matsuri は2026年11月8日(日)16:00〜22:00に恵比寿でリリースイベントを開き、この神社めぐりは恵比寿駅で終わる。 Matsuri(matsuri.group)は、日本のガイドツアー・交流会・イベント・体験クラスを探せる J-Times の姉妹サービスです。イベントの詳細は Matsuri のイベントページで案内されます。それまではMatsuri の紹介記事をご覧ください。

明るさにも気を配りましょう。国立天文台によると、2026年11月8日の東京の日の入りは16時40分です。14時ごろに渋谷を出れば、明るいうちに4社を回って恵比寿に着けます。

時間があれば、ほかにどこへ?

足をのばすなら代々木八幡宮。 東京都神社庁によると、鎌倉時代初期の1212年の創建です。境内は渋谷区指定史跡「代々木八幡遺跡」で、昭和25年(1950年)の調査で見つかった住居跡は約4500年前のものと推測され、いまは復原した竪穴住居が置かれています(渋谷区)。社務所の受付は午前9時〜午後5時(公式サイト、2026-10-02確認)。最寄りは小田急線の代々木八幡駅と、東京メトロ千代田線の代々木公園駅です。

特集:Matsuri を使ってみる

出典・確認日

アイキャッチ画像: Saigen Jiro / Wikimedia Commons / CC0 1.0 (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Konno-hachimangu,_haiden-1.jpg)

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J-Times Editorial

J-Times 編集部 / J-Times Editorial Team