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第1回 酉の市 — なぜ熊手で「福をかき込む」の?

和のこころ、ひもとく

第1回 酉の市 — なぜ熊手で「福をかき込む」の?

9 分

酉の市で、なぜ熊手を買うの? 始まりの話、熊手の買い方と手締め、古い熊手の納め方、三の酉の言い伝えまで。2026年は11月7日(土)と19日(木)。

この番組の声は AI で作っています。

番組メモ

11月の酉の日に、浅草・目黒・新宿などで開かれる酉の市。なぜ人は熊手を買うのか。始まりの話、熊手の買い方(値切りとご祝儀・手締め)、古い熊手の納め方、「三の酉の年は火事が多い」という言い伝えの本当のところまで、ケンゾーとキョウコがひもときます。

  • 2026年は 一の酉 11月7日(土)・二の酉 11月19日(木)。三の酉はありません
  • 浅草の鷲神社は各日0時〜24時、目黒の大鳥神社は8時〜22時、新宿の花園神社は前夜祭から露店約260店

記事で読む(写真・出典つき)

酉の市とは — 2026年の日程と熊手の買い方・作法

この番組について

この番組の声は AI(ElevenLabs Eleven v4)で作っています。内容は J-Times 編集部が公式の情報と公開記事の出典で確認したものです(2026年10月25日時点)。テーマ曲: 「和(WA)」高橋高(アルバム『直霊 ─ NAOHI ─』)。BGM: 「Morning Town」高橋高(Suno で制作)。J-Times は Jon&Coo Inc. が運営しています。

台本(文字起こし)

番組の会話をそのまま文字にしたものです。声は AI で作っています。

キョウコ:ねえケンゾーさん。11月になると、浅草のほうで、夜中に「よーっ、パン!」って手をたたく音がするって聞いたんですけど。あれ、なんですか?

ケンゾー:それはきっと、酉の市の手締めですね。熊手がひとつ売れるたびに、お店の人とお客さんがいっしょに手を打つんです。

キョウコ:売れるたびに? にぎやかですね!

ケンゾー:にぎやかですよ。今日はその酉の市を、いっしょにひもといていきましょう。

ケンゾー:J-Times のポッドキャスト、和のこころ、ひもとく。案内役のケンゾーです。

キョウコ:聞き手のキョウコです。この番組の声は、AIで作っています。お話の中身は、J-Times 編集部が、神社やお寺の公式の情報で確かめたものです。

ケンゾー:第1回の問いは、これです。酉の市で、なぜみんな熊手を買うのか。

キョウコ:熊手って、落ち葉を集める、あの竹の道具ですよね。それを、お祭りで買うんですか?

ケンゾー:そうなんです。まず、酉の市が何かからお話ししますね。酉の市は、11月の酉の日に、「おおとり」という名前の神社などで開かれるお祭りと、そこに立つ市のことです。願うのは、開運招福と商売繁盛。

キョウコ:酉の日って、どうやって決まるんですか?

ケンゾー:日にちに、十二支を順番に当てはめていくんです。ね、うし、とら、と数えていって、とりに当たる日が酉の日。12日おきに巡ってくるので、11月には、年によって2回か3回あります。

キョウコ:じゃあ、今年は?

ケンゾー:2026年は、一の酉が11月7日の土曜日。二の酉が11月19日の木曜日です。今年は三の酉はありません。

キョウコ:7日、土曜日なんですね。メモしました!

ケンゾー:東京でいちばん大きいのは、浅草の鷲神社と、となりの長國寺です。鷲神社では、午前0時の一番太鼓を合図に始まって、まる一日、24時間開かれます。

キョウコ:24時間! 夜中でも行けるんですか。

ケンゾー:行けます。目黒の大鳥神社は朝8時から夜10時まで。新宿の花園神社は、前の晩の前夜祭からにぎわって、露店はおよそ260も並びます。

キョウコ:新宿なら、仕事帰りにも寄れそう。

ケンゾー:ただ、花園神社は、混んでいるときは夕方6時ごろから境内に入るのを止めることがある、と神社が知らせています。ゆっくり見たいなら、早めの時間がおすすめです。

キョウコ:なるほど。で、そもそも、どうして酉の日に、熊手なんですか?

ケンゾー:始まりの話は、いくつかあります。浅草の鷲神社に伝わる話では、日本武尊が戦いの帰りに、社の前の松に熊手をかけて、戦いに勝ったことを祝ったそうです。その日が11月の酉の日だった、と。

キョウコ:日本武尊! 神話の英雄ですよね。

ケンゾー:ええ。ほかにも、今の足立区花畑の、村の収穫のお祭りが始まりだという話もあります。氏子さんが鶏を奉納して、お祭りが終わると、浅草の観音さまの前に放したんだそうです。

キョウコ:鶏を放す。酉の市の「とり」は、そこから来ているのかな。

ケンゾー:つながりを感じますよね。江戸時代の中ごろには、もう大きな年中行事になっていて、俳人の宝井其角は、こう詠んでいます。春を待つ、ことのはじめや、酉の市。

キョウコ:春を待つ、ことのはじめ。お正月を迎える準備の、いちばん最初のお祭り、ってことですか?

ケンゾー:そうなんです。年の瀬に向かう最初のお祭り。だから、来年の福をかき集める熊手なんですね。熊手は、福をかき込む縁起物。目黒の大鳥神社は、家の中に宝を掃き込む、かき込むという意味だと説明しています。

キョウコ:かき込む! 道具の形と、願いがそのまま重なってるんですね。

ケンゾー:日本の縁起物には、こういうものが多いんです。形や言葉に、願いを重ねる。目に見えるものに託すと、願いを毎日思い出せますから。

キョウコ:毎日、玄関で見るたびに、今年もがんばろう、って思える。それ、いいですね。

キョウコ:でも、ケンゾーさん。熊手って、大きいのは高いんでしょう? わたし、どうやって買えばいいか、ぜんぜんわからなくて。

ケンゾー:大丈夫です。鷲神社が、買い方の順番を紹介しているので、それに沿っていきましょう。まず、先にお参りをします。

キョウコ:お買い物の前に、お参り。

ケンゾー:はい。それから、境内をぐるっとひと回りして、気に入った形と、予算を決めます。最初は、小さい熊手から。会社や家族が栄えるのにあわせて、毎年少しずつ大きくしていく、と言われています。

キョウコ:毎年、大きくしていくんですか! 成長の記録みたい。

ケンゾー:本当にそうですね。値段は、小さいものなら1,000円から。大きいものだと、何十万円もするものがあるそうです。

キョウコ:何十万円。じゃあ、わたしは1,000円のからにします。

ケンゾー:それがいちばんです。それから、酉の市ならではの作法があって。お店の人とのやりとりを楽しんで、昔は、値切ってもらった分を、ご祝儀としてお店に置いていくのが、粋な買い方とされたそうです。

キョウコ:え、値切ったのに、その分を置いていくんですか?

ケンゾー:そう。値切るのは、お金を浮かせるためというより、やりとりそのものを楽しむため。そして、浮いた分は、お店の福として返す。ただ、長國寺は、ご祝儀は慣わしで、決まりではない、とも書いています。今は、値段をはっきり示すお店もありますから、その場に合わせて、で大丈夫です。

キョウコ:損をしない、じゃなくて、気持ちよく分け合う。なんだか、日本らしいですね。

ケンゾー:そして、買うことが決まったら、手締めです。お店の人の音頭で、いっしょに手を打つ。商いがまとまったことを祝って、家や会社の弥栄、つまり、ますますの繁栄を祈るんです。

キョウコ:最初の、よーっ、パン、ですね! あれ、お客さんも、いっしょにやっていいんですか?

ケンゾー:もちろん。まわりで聞いていた人も、思わず笑顔になる音です。

キョウコ:去年の熊手は、どうするんですか? 毎年買ったら、家が熊手だらけになっちゃう。

ケンゾー:前の年の熊手は、酉の市の会場にある、熊手の納め所に納めます。長國寺は、新しい熊手を求めに来るときに持ってきてください、と案内しています。

キョウコ:飾る場所は?

ケンゾー:長國寺の案内では、玄関に、入口に向けて、少し高いところに飾るのがいちばん、とされています。

キョウコ:あと、三の酉がある年は火事が多い、って聞いたことがあるんですけど。

ケンゾー:そう言い伝えられてきました。でも、東京消防庁は、火事が多くなるという確かな根拠はない、としています。寒くなって火を使う季節だから気をつけよう、という戒めだった、という説もあります。

キョウコ:言い伝えは、言い伝えとして。でも、火の用心は、大事ですね。

ケンゾー:そのとおりです。ちなみに今年は、三の酉はありません。

キョウコ:今日の話を聞いて、思ったんです。熊手を買うって、来年の自分に、福をかき込む約束をすることなのかなって。

ケンゾー:いい言葉ですね。最後に、聞いている皆さんにも、ひとつ問いかけを。来年、あなたがかき込みたい福は、なんですか? 仕事、家族、健康、新しい出会い。小さな熊手ひとつに、その願いを託してみるのも、いいかもしれません。

キョウコ:わたしは、11月7日の土曜日、早めの時間に、1,000円の熊手から始めてみます!

ケンゾー:手締めも、忘れずに。

キョウコ:はい!

ケンゾー:浅草・目黒・新宿などの会場と時間、熊手の種類、写真と出典は、J-Times の記事、酉の市とは、にまとめています。番組の説明欄から読めます。

キョウコ:次回は、わびさび。不完全なものを、なぜ美しいと感じるのか。いっしょにひもときましょう。

ケンゾー:和のこころ、ひもとく。お相手は、ケンゾーと、

キョウコ:キョウコでした。またね。