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J-Times 編集部 / J-Times Editorial Team
日本の緊急番号は警察110・消防救急119で、通訳を介した外国語対応がある。救急車か迷ったら#7119、旅行の困りごとはJNTOの24時間ホットライン050-3816-2787へ。地震速報が鳴ったときの動き方と、避難場所と避難所の違い、Matsuri の緊急モードでできることを公式情報で確かめた。
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日本で緊急事態にあったら? 旅行者が知っておくべき番号と動き方
答え(2026-10-02時点):警察は110、火事・救急は119で、どちらも通訳を介した外国語対応がある。命に関わらない困りごとはJNTOの24時間窓口050-3816-2787へ。
開示: J-Times と Matsuri は、どちらも Jon&Coo Inc. が運営しています。本記事の後半で紹介する Matsuri の緊急モードは自社サービスです。それ以外の事実はすべて官公庁・公的機関の情報で、末尾に出典と確認日(2026年10月2日)を載せています。
日本に住んでいると、110と119は体に染みついています。けれど、日本に来た友人や仕事のゲストはそうではありません。「119って英語で通じるの?」「スマホがいきなり鳴ったけど何?」「避難所に行けばいいの?」。いざというときに迷うのは、だいたいこのあたりです。この記事は、訪日客に何を伝えておけばいいかを、公式情報で確かめながら順に整理したものです。日本語で読む人が、外国から来た人に説明するときの手元資料として使ってください。
日本の緊急番号は何番? 外国人に伝えるべき番号は
警察110、火事・救急119の二つが基本。そこに海の118、迷ったときの#7119、訪日客向けのJNTOホットラインを足しておけば足りる。
| 番号 | 用途 | 受ける先 |
|---|---|---|
| 110 | 事件・事故など、いますぐ警察が必要なとき | 警察 |
| 119 | 火事、けが、急病(救急車) | 消防 |
| 118 | 海の事件・事故 | 海上保安庁 |
| #7119 | 救急車を呼ぶか、すぐ病院へ行くか迷ったとき(実施地域のみ) | 医師・看護師・救急隊経験者など |
| 050-3816-2787 | Japan Visitor Hotline:事故・急病・災害時の支援、医療機関の案内、一般の観光案内 | JNTO(日本政府観光局)。24時間365日、英語・中国語・韓国語 |
| 171 | 災害用伝言ダイヤル。大きな災害で電話がつながりにくいときに開設 | NTT など通信各社 |
日本には「911」のような一本化された番号がなく、警察と消防が別番号です。海外から来た人には意外と知られていないので、ここは最初に伝える価値があります。JNTO のホットラインは海外からなら +81-50-3816-2787 で、「病気や災害などの緊急時の支援と、一般の観光案内」を受け付けていると JNTO は説明しています。
110・119は英語で通じる?
通じる。119は全国の消防本部の9割超が通訳センターを介した三者間通話に対応し、警視庁も110で通訳がつくと案内している。
消防庁の調査では、2025年1月1日時点で、全国720消防本部のうち673本部(93.5%)が、電話通訳センターを介した三者間同時通訳を導入しています。東京消防庁は、英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語をこの方式で通訳していると説明しています。横浜市消防局は、この5言語にベトナム語を加えた6言語です。警察側では、警視庁が英語の生活ガイドで、日本語が話せない人の110番には警察の通訳が入ると案内しています。
通訳がつながるまでには少し時間がかかります。横浜市は「切らずに待つ」よう求めています。ゲストに伝えておきたいのは次の三つです。
- 最初に用件を一言で。 東京の119番は「火事ですか、救急ですか」という問いから始まります。答えは「Kaji desu(火事です)」か「Kyūkyū desu(救急です)」。
- 場所を伝える。 東京消防庁は、携帯電話からの通報は場所の特定に時間がかかると注意しています。住所がわからなければ、駅名、建物名、店の名前、交差点など目に入るものを言うよう伝えてください。
- 誰がどうなっているか。 たとえば「人が倒れて反応がない」。
一緒にいる日本語話者が代わりにかけるのがいちばん早い、とは横浜市の案内にもあります。旅先で同行しているなら、それがあなたの役目です。
救急車を呼ぶか迷ったら?
#7119にかけると、医師や看護師などの相談員が、救急車を呼ぶべきか、すぐ受診すべきかを助言してくれる。ただし実施地域は全国の一部。
消防庁は#7119(救急安心センター事業)を、急な病気やけがで迷ったときに医師・看護師・救急救命士などから電話で助言を受けられる仕組みと説明しています。応急手当の方法や受診先の案内もあり、緊急性が高ければ119番へつなぎます。2026年10月2日に確認した消防庁のページでは、実施は「全国42地域」で、全国一律ではありません。東京では東京消防庁が24時間365日運営しています。#7119がかからない電話からは、23区が03-3212-2323、多摩地区が042-521-2323です。
#7119がどの言語に対応しているかは、消防庁にも東京消防庁にも書かれていませんでした。英語・中国語・韓国語で相談したいゲストには、JNTO のホットラインを案内してください。JNTO は「外国語で受診できる医療機関」の紹介も対応範囲に挙げています。
緊急地震速報が鳴ったら、どう動く?
揺れが来るまでの数秒〜数十秒で、まず頭を守って丈夫な机の下へ。慌てて外に飛び出さない。
日本で暮らす人には聞き慣れたあのチャイム音も、初めて聞く旅行者には何の音かわかりません。気象庁は、速報を見聞きしてから強い揺れが来るまでの時間は「数秒から数十秒」しかないとしています。JNTO の Safety tips のページも、「揺れを感じなくても」まず身の安全を確保するよう呼びかけています。気象庁の場面別の行動を、ゲストに伝える形でまとめるとこうなります。
- 屋内: 頭を守り、丈夫な机の下へ。慌てて外に出ない。
- 店や駅など人の多い場所: 係員の指示に従う。出口に走らない。
- 電車・バス: つり革や手すりにしっかりつかまる。
- エレベーター: 最寄りの階で止めて、すぐ降りる。
- 屋外: ブロック塀の倒壊や、看板・割れたガラスの落下に注意。
- 運転中: ハザードランプをつけ、急ブレーキをかけずにゆっくり減速。
海の近くで強い揺れ、または弱くても長い揺れを感じたら、JNTO は高台への避難を始めるよう案内しています。
来日前に入れてもらいたいアプリが「Safety tips」です。 観光庁監修の無料アプリで、iOS と Android の両方で使えます。開発元によると、緊急地震速報(震度4以上)、津波警報、噴火警報、気象警報、熱中症情報、避難情報などを15言語で通知します。
「避難場所」と「避難所」はどう違う?
命を守るために逃げ込むのが「指定緊急避難場所」、災害のあと一定期間とどまるのが「指定避難所」。逃げるときに向かうのは前者で、しかも災害の種類ごとに指定が違う。
この二つは日本人でも混同しがちです。内閣府によると、指定緊急避難場所は「災害の危険から命を守るために緊急的に避難をする場所」で、市町村長が洪水・土砂災害・地震・津波・大規模な火事など災害の種類ごとに指定します。指定避難所は「避難をしてきた被災者等が一定期間滞在するための施設」で、災害の種類を問わず指定されます。同じ建物が両方を兼ねることもあります。国土地理院も、緊急時に向かうのは避難所ではなく避難場所だと案内しています。
外国人に説明するときに大事なのは、「その場所がいまの災害に対応しているか」です。洪水の避難場所になっている学校が地震の避難場所とは限りません。地震のときに安全な広場が、津波には低すぎることもあります。

東京にはもう一つ、「避難場所(広域避難場所)」があります。中央区の説明では、大地震で大火災が起きて燃え広がったときの避難場所として、東京都が大規模な公園などを指定しているものです。下の写真の標識にある「44」は、撮影者の説明によると東京都の避難場所一覧の番号です。

Matsuri の緊急モードでは何ができる?
Matsuri の緊急モード(matsuri.group/ja/emergency/)は、緊急番号、近くの避難場所、まずやること、指さし会話を1ページにまとめた無料ページ。一度開けば、電波がなくても開ける。
2026年10月2日に実際のページを見て、コードとも突き合わせました。できることと、できないことを分けて書きます。

- 緊急番号はタップで発信。 110・119・118・171 と JNTO ホットライン(050-3816-2787)がボタンになっています。災害用伝言板(web171)へのリンクもあります。
- 近くの避難場所。 位置情報を許可すると、近い指定緊急避難場所が、直線距離・方角・対応する災害の種類と一緒に並びます。地図アプリでも開けます。データは国土地理院の全国の指定緊急避難場所(2026年6月12日更新・115,417件)です。災害の種類での絞り込みと、名前・住所での検索ができます。地図画像は使わず、取得した周辺のデータを端末に保存するので、一度読み込んだ地域は電波がなくても探せます。
- 地域を保存。 旅行先の都道府県を保存しておけば、電波も現在地もないときに使えます。
- まずやること。 地震・津波・台風と大雨・火災の「とるべき行動」「避けるべき行動」。洪水・土砂災害・火山は折りたたみの中にあります。
- 指さし会話。 「けがをしています」「救急車を呼んでください」「大使館に連絡したいです」など12の文を、日本語・ローマ字・訳つきで載せています。日本語が話せない人が、近くの人に画面を見せるためのものです。
- 最新情報へのリンク。 気象庁の多言語の防災情報、NHK ニュース、JNTO の Safety tips。
- 6言語。 日本語・英語・中国語・タイ語・ノルウェー語・スペイン語。

試してわかった限界。 位置を浅草寺に設定すると、近くに並んだのは洪水・高潮・内水氾濫向けに指定された小学校でした。地震に指定されたものは入っていません。「地震」で絞り込むと、いちばん近いのは千代田区の 2.4km 先でした。このリストの網羅性は、自治体が国土地理院に登録したデータ次第です。ページ自体も、現地の標識と自治体の指示に従うよう書いています。出発点として使い、都心の地震では上で触れた広域避難場所の標識も探すよう伝えてください。

できないこと。 警報を通知する機能はないので、Safety tips やスマートフォンの緊急速報の代わりにはなりません。通報を代行することもありません。2026年10月2日時点では、#7119は載っていません。無料で、ログインも予約も不要です。
入口。 matsuri.group/ja/emergency/ を直接ブックマークするか、Matsuri の「マイページ」→「ヘルプ」→「もしものときに」から開きます。この行は未ログインでも表示されます。2026年9月30日までは画面上部の赤い SOS ボタンからも入れましたが、いまはマイページに移っています。iPhone で「ホーム画面に追加」した場合は、Safari とは別に保存されるので、電波があるうちにアイコンから一度開いておくよう、ページ自体が案内しています。

来日前に、ゲストに何を準備してもらえばいい?
番号を連絡先に入れる、Safety tips を入れる、オフラインで開ける緊急ページを一度開いておく。この三つで、いざというときの迷いはかなり減る。
- 110・119・050-3816-2787 を連絡先に登録してもらう。
- Safety tips を入れて、滞在先の地点を設定してもらう。
- ホテルの Wi-Fi があるうちに、緊急ページを一度開いておいてもらう(Matsuri の緊急モードでも、上の番号のスクリーンショットでもかまいません)。
- 宿の住所を日本語で、紙かメモに書いておいてもらう。119番で場所を伝えるときにそのまま読めます。
- 「避難場所(逃げる場所)」と「避難所(あとで滞在する場所)」の違いを一言伝えておく。
日本の防災の考え方そのものに興味があれば、日本の災害対策がなぜ世界を救えるのかもあわせてどうぞ。
特集:Matsuri を使ってみる
この記事は、同じ会社が運営する文化体験プラットフォーム Matsuri の特集の一本です。全体像はハブ記事から:Matsuri(matsuri.group)とは? 日本の文化体験を探して予約できるサービス
出典・確認日
すべて2026年10月2日に確認。
- JNTO「Japan Visitor Hotline」: https://www.jnto.go.jp/emergency/eng/mi_guide.html
- Japan Travel by JNTO(ホットライン): https://www.japan.travel/en/plan/hotline/
- 東京都保健医療局「多言語コールセンター Japan Visitor Hotline」: https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/iryo/iryo_hoken/medical_info_eng/japan_visitor_hotline
- 警視庁(英語の生活ガイド・110番と通訳): https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/multilingual/english/finding_services/living_guide/living_guide_e_1.html
- 警視庁(相談窓口の案内): https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/multilingual/english/finding_services/help_desk/hotline_info.html
- 消防庁「電話通訳センターを介した三者間同時通訳の導入状況調査結果(令和7年1月1日現在)」: https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/gaikokujin_syougaisya_torikumi/items/torikumi_shiryou1.pdf
- 東京消防庁「119番通報」: https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/119/119.html
- 東京消防庁「災害救急情報センター」(同時通訳・Live119): https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/ts/sa/info_center.html
- 横浜市(外国語での119番通報): https://www.city.yokohama.lg.jp/lang/residents/en/about-us/other/disaster/dialing_119/foreign119.html
- 消防庁「救急安心センター事業(♯7119)」: https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html
- 東京消防庁「救急相談センター」: http://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kyuu_adv/soudan-center.html
- 海上保安庁(118番): https://www.kaiho.mlit.go.jp/ / https://www.kaiho.mlit.go.jp/e/mission/saving_lives.html
- NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)」: https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/
- NTT西日本「災害用伝言ダイヤル・web171」: https://www.ntt-west.co.jp/dengon/
- 気象庁「緊急地震速報を見聞きしたときは」: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/koudou/koudou.html
- 気象庁「Earthquake Early Warning」(英語): https://www.jma.go.jp/jma/en/Activities/eew.html
- 気象庁「多言語の防災情報」: https://www.jma.go.jp/jma/kokusai/multi.html
- JNTO「Safety tips」: https://www.jnto.go.jp/safety-tips/eng/
- アールシーソリューション(開発元)「Safety tips」: https://www.rcsc.co.jp/safety-tips-en
- App Store「Safety tips」: https://apps.apple.com/us/app/safety-tips/id858357174
- 内閣府(防災担当)「指定緊急避難場所・指定避難所」: https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanbasyo.html
- 国土地理院「指定緊急避難場所データ」: https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/hinanbasho.html
- G空間情報センター「指定緊急避難場所データ」: https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/hinanbasho
- 中央区「広域避難場所」: https://www.city.chuo.lg.jp/a0011/bousaianzen/bousai/bousaitaisaku/hinanjo/kouikihinanbasho.html
- 東京都都市整備局「避難場所・避難道路の指定」: https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/hinan
- matsuri.group/ja/emergency/ とマイページ:2026年10月2日に閲覧・撮影(避難場所の検索は位置を浅草寺付近に設定して確認)
アイキャッチ画像: あじさか / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 — https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E5%9C%B0%E9%9C%87%E6%99%82%E3%81%AE%E7%B7%8A%E6%80%A5%E9%81%BF%E9%9B%A3%E5%A0%B4%E6%89%80%E6%A1%88%E5%86%85%E6%A8%99%E8%AD%98%E7%9C%8B%E6%9D%BF_%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E5%B8%82_01.jpg (licence checked on the file page 2026-10-02)
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