跳转到主要内容
跳到主要内容
跳到主要内容
九谷焼・備前焼・益子焼の違いとは? 産地・見分け方・使い方と手入れ【2026年版】

九谷焼・備前焼・益子焼の違いとは? 産地・見分け方・使い方と手入れ【2026年版】

色絵の磁器、釉薬を使わない焼き締め、民藝の厚手の陶器。成り立ちと見分け方、電子レンジや食洗機の扱いまで

作者:J-Times Editorial·2026年10月26日·1 min

J-Times Editorial

J-Times 編集部 / J-Times Editorial Team

2026年10月26日1 min6 次浏览
分享

九谷焼は石川県の色絵の磁器、備前焼は岡山県の釉薬も絵付けも使わない焼き締め、益子焼は栃木県の厚手で素朴な陶器。3つの焼き物の産地と成り立ち、国の伝統的工芸品に指定された日、見た目での見分け方、電子レンジや食洗機の扱いを、産地組合や国の資料をもとに比べた。

阅读本文可获得 +5 MTC

九谷焼・備前焼・益子焼の違い — 産地・見分け方・手入れ

答え(2026-10-02時点):九谷焼は石川の色絵の磁器、備前焼は岡山の釉薬を使わない焼き締め、益子焼は栃木の厚手で素朴な陶器。器の表面が「絵」「土肌」「釉薬」のどれかで見分けられる。

開示: J-Times と Matsuri は、どちらも Jon&Coo Inc. が運営しています。記事の最後で Matsuri のショップに出ている器を紹介しています。商品の情報は 2026年10月2日時点のものです。

九谷焼・備前焼・益子焼は、どれも国の伝統的工芸品です。ただ、共通点はそこまでで、九谷は色、備前は炎と土、益子は日々の暮らしの器と、目指すものがまったく違います。この記事では、3つを並べて比べたうえで、それぞれの成り立ちと、家で使うときの扱い方を整理します。

3つの焼き物は何が違う?

違いは素地・装飾・焼き方。九谷焼は絵付けした磁器、備前焼は釉薬をかけずに薪で焼き締めた炻器(せっき)、益子焼は釉薬をかけた厚手の陶器。

九谷焼備前焼益子焼
主な産地石川県 金沢市・小松市・加賀市・能美市岡山県 備前市・岡山市・瀬戸内市栃木県 真岡市・益子町・市貝町・茂木町
素地磁器炻器(せっき)陶器(厚手)
装飾手描きの上絵付け(九谷五彩)釉薬も絵付けも使わない。模様は窯変柿釉・黒釉・あめ釉・糠白釉など。白化粧や刷毛目
焼成本窯で約1300度、上絵付けの後に800〜1000度で焼く登り窯で赤松を燃やし約1230度、約2週間前後1200〜1300度で2〜3昼夜
伝統的工芸品の指定1975年5月10日1982年11月1日1979年8月3日

産地・技法・指定日は伝統的工芸品産業振興協会の各工芸品のページによります。指定日は、経済産業省が公開する指定品目一覧とも一致しています。

九谷焼とは?

九谷焼は石川県の磁器で、持ち味は上絵付けにある。力強い線描きの上に、緑・黄・赤・紫・紺青の「五彩」を厚く盛る。

伝統的工芸品産業振興協会は、五彩の和絵具の重厚な輝きを九谷焼の特徴とし、やや青みを帯びた素地がその色を引き立てるとしています。墨で描いたような線の上に、まだ色の出ていない絵具を置き、窯の炎で発色させてガラス質に変えます。

始まりは17世紀の半ばです。石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会によると、1655年(明暦元年)ごろ、大聖寺藩が旧九谷村の陶石をもとに窯を開きました。のちに「古九谷」と呼ばれるこの磁器は、わずか半世紀ほどで途絶えます。約100年後、加賀藩の奨励で九谷焼は再び焼かれるようになり、これが「再興九谷」です。協会によれば、春日山窯の木米風、古九谷の再興をめざした吉田屋窯、赤絵細描の宮本窯、金襴手の永楽窯などが、それぞれの画風を生みました。

なお、古九谷は有田(佐賀県)でつくられたとする「古九谷伊万里論」もあります。加賀市の石川県九谷焼美術館は、これを一つの説としたうえで、石川県内のほとんどの館と同じく「古九谷は九谷産である」という立場を取っています。

17世紀後半の九谷焼の色絵皿。緑・黄・紫で描かれている(シカゴ美術館所蔵)。写真:Daderot / Wikimedia Commons / CC0
17世紀後半の九谷焼の色絵皿。緑・黄・紫で描かれている(シカゴ美術館所蔵)。写真:Daderot / Wikimedia Commons / CC0

備前焼とは?

備前焼は岡山県備前市の伊部(いんべ)を中心とする焼き締めの器。釉薬も絵付けも使わず、土と灰と炎だけで色と景色が決まる。

協会によると、備前焼は登り窯で赤松を燃料に約1230度で焼き、窯の大きさによって異なるものの、約2週間前後薪を焚き続けます。協同組合岡山県備前焼陶友会は「七〜十昼夜」と書いているので、窯によって1〜2週間と考えておくのが正確です。原土は伊部周辺の田んぼの下から掘る「ひよせ」で、鉄分が多く、採れる場所はごくわずかだと陶友会は説明しています。

窯の中の条件で生まれる変化を「窯変(ようへん)」と呼び、代表的なものに名前が付いています。

  • 胡麻(ごま): 薪の灰が器に降りかかり、溶けて自然釉になったもの。
  • 桟切(さんぎり): 炭に埋もれて炎が直接当たらず、灰色や青みを帯びた部分。
  • 緋襷(ひだすき): 器に巻いた藁の成分と土の鉄分が反応して出る赤褐色の筋。
  • 牡丹餅(ぼたもち): 大きな器に小さな器を載せて焼いたとき、その形に残る模様。

歴史は古く、協会によれば平安時代にはすでにつくられ、室町時代の末ごろから茶人に愛されました。日本六古窯の一つでもあります。日本六古窯の公式サイトは、中世から今まで生産が続く代表的な6つの窯(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の総称で、1948年(昭和23年)ごろに古陶磁研究家の小山冨士夫が名付け、2017年(平成29年)に日本遺産に認定されたとしています。明治から昭和初期の苦しい時代を経て、備前焼を今の繁栄に導くきっかけをつくったのは、1956年(昭和31年)に人間国宝に認定された金重陶陽だと陶友会は書いています。

備前市伊部の備前焼伝統産業会館で撮影された備前焼のカップとソーサー。釉薬をかけない土肌に、炎の色が残る。写真:663highland / Wikimedia Commons / CC BY 2.5
備前市伊部の備前焼伝統産業会館で撮影された備前焼のカップとソーサー。釉薬をかけない土肌に、炎の色が残る。写真:663highland / Wikimedia Commons / CC BY 2.5

益子焼とは?

益子焼は栃木県益子町を中心とする厚手の陶器。台所の日用品の産地として育ち、濱田庄司によって民藝の拠点になった。

特許庁の地域団体商標のページと益子焼協同組合は、どちらも今日の益子焼の始まりを1853年(嘉永6年)としています。笠間で修業した大塚啓三郎が益子に窯を築いたのが始まりです。その後も長く、かめ・すり鉢・土瓶といった台所の道具を焼き、江戸(のちの東京)の台所に送り出しました。

流れを変えたのが濱田庄司(1894〜1978)です。国立新美術館の展覧会情報によると、濱田は1920年からイギリスのセント・アイヴスでバーナード・リーチとともに作陶し、1924年に帰国したのち、制作の拠点として益子を選びました。協会は、濱田が益子の陶工たちに大きな影響を与え、食卓用品や花を生ける器がつくられるようになったとしています。濱田は1955年、「民芸陶器」で第1回の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。

国の基準には、益子焼の装飾として白化粧(化粧掛け)・刷毛目・彫り・飛びかんな、釉薬として並白釉・柿赤釉・黒釉・あめ釉・糠白釉・灰釉・糠青磁釉が並びます。特許庁のページは益子焼の特徴を「厚手で素朴な力強い美しさ」とし、町内には窯元が約260、陶器店が50あると書いています(2020年3月16日更新時点)。

鉄釉に筆で模様を描いた益子焼の皿。写真:Fraxinus2 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
鉄釉に筆で模様を描いた益子焼の皿。写真:Fraxinus2 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

見た目でどう見分ける?

まず表面を見る。色絵なら九谷、土肌がむき出しなら備前、厚手で釉薬がたっぷりなら益子。

  1. 白や青みのある地に、緑・黄・赤・紫・金の絵がはっきり描かれている: 九谷焼の可能性が高い。上絵付けこそが九谷の本領です。
  2. 釉薬がなく、赤褐色から黒っぽい土肌に、灰の粒や赤い筋、灰色のむらがある: 備前焼。窯変は一つとして同じものがありません。
  3. 厚い素地に、柿・黒・飴・白などの釉薬が流れるようにかかり、白化粧や刷毛目が見える: 益子焼。

ただし、どの産地にもさまざまな作風があり、今の作家は産地の枠を越えた表現もします。一つの器を見極めたいときは、どの窯・どの作家のものかを売り手に確かめるのが確実です。

本物かどうかは何で確かめる?

伝統的工芸品としての品なら、国の「伝統マーク」を使った「伝統証紙」が目印。あわせて窯元や作家の名前を確かめる。

伝統証紙は、経済産業省の要領に基づいて伝統的工芸品産業振興協会が発行し、産地の検査に合格した製品に貼られます。益子焼協同組合は、証紙が貼られた製品は指定された技術・技法・原材料でつくられ、検査に合格したものだと説明しています。一方で、個人作家の作品など、証紙なしで売られている良い器も多くあります。証紙がないことは確かめるきっかけであって、偽物の証拠ではありません。

使い方と手入れは? 電子レンジや食洗機は?

備前焼は陶友会によると電子レンジ・食洗機がおおむね使えるが、オーブンと直火は不可。九谷焼の色絵や金彩は電子レンジに入れない。益子焼は作り手の指示に従う。

  • 備前焼: 陶友会は、使う前に中性洗剤で洗うよう勧めています。使う直前に水に浸して軽く押し拭きすると色が鮮やかになります。使った後も中性洗剤で洗い、濡れたままにするとカビや臭いの原因になるので、しっかり乾かします。電子レンジと食洗機は使えますが、作家の作品によっては使えない場合があります。オーブンは破損することがあるので使わず、急な温度変化に弱いので直火にもかけません。燗酒は電子レンジか別の容器で温めてから備前の徳利に移すのがよい、とも書いています。底がざらついていて、塗り物の台などを傷つけることがあるので、布の敷物を使うと安心です。
  • 九谷焼: パナソニックの電子レンジの取扱説明書は、色絵や、ひび・金銀模様のある器は傷んだり火花が出たりすることがあるので使えないとしています。埼玉県の消費生活の資料も、金銀の飾りがある器を電子レンジで使えない容器に挙げ、日立の電子レンジの FAQ は金箔・銀箔の飾りが火花の原因になると説明しています。九谷焼の多くは上絵付けで、金襴手は金をふんだんに使うので、電子レンジには入れないでください。食洗機の可否は作り手に確かめます。
  • 益子焼: 益子焼全体に共通する公式の手入れ方法は見つかりませんでした。器ごとに作り手や販売店の説明に従ってください。金彩や上絵付けのある益子焼には、上の電子レンジの注意がそのまま当てはまります。

どこで見られる? どこで買える?

産地へ行くなら陶器市の時期がいちばん選びやすい。通販で買う方法もある。

  • 益子陶器市: 協会によると1966年に始まり、例年、春のゴールデンウイークと秋の11月3日前後に開かれます。益子焼協同組合も春・秋の陶器市を案内しています。
  • 備前焼まつり: 陶友会は、備前市の一大イベントで秋の風物詩だとしています。2026年には初めての「春の備前焼まつり」が5月3〜4日にJR伊部駅周辺で開かれました。
  • 九谷茶碗まつり: 石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会によると、毎年5月に能美市の九谷陶芸村で開かれる、全国有数のやきもの市です。

通販で買うなら、どの窯元・作家の品かを答えられる売り手から選びます。商品ページに「九谷焼」「備前焼」と焼き物の種類しか書かれていない場合は、支払いの前に、窯元や作家の名前、伝統証紙が付くかどうか、写真が届く品そのものかを確かめてください。一点ごとに景色が変わる備前焼では、写真の確認が特に大切です。Matsuri での商品ページの見方・支払い・配送はMatsuri Shop の使い方にまとめています。

特集:Matsuri を使ってみる

出典・確認日

いずれも 2026年10月2日に確認。

アイキャッチ画像: Daderot / Wikimedia Commons / CC0 (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kutani-Ware_Plate,_late_17th_century,_Japan,_porcelain_with_enamel_-_Art_Institute_of_Chicago_-_DSC00224.JPG) — license checked on the Commons file page 2026-10-02

#Bizen ware#Japanese crafts#Japanese pottery#Kutani ware#Mashiko ware#matsuri-feature

作者

J-Times Editorial

J-Times 編集部 / J-Times Editorial Team