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J-Times 編集部 / J-Times Editorial Team
相撲部屋の朝稽古は、本場所や巡業のない時期の朝に行われ、見学には部屋の許可が要る。飛び込みは不可で、窓越しに公開する部屋、観光協会の公式ツアー、国技館での稽古総見などが入口になる。2026年の本場所・巡業日程、見学の作法、ちゃんこの実情を日本相撲協会と区の観光協会の資料で確かめた。
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相撲部屋の朝稽古を見学するには? 東京・両国の見学方法とマナー
答え(2026-10-02時点):朝稽古は本場所と巡業のない時期の朝に行われ、見学には部屋の許可が要る。飛び込みはせず、見学を公開している部屋か公式ツアーを使う。
開示: J-Times と Matsuri は、どちらも Jon&Coo Inc. が運営しています。2026年10月2日時点で、Matsuri で予約できる相撲部屋見学はありません。本稿の事実は、日本相撲協会、東京都の観光公式サイト GO TOKYO、墨田区・中央区の観光協会の資料で確かめました。
「相撲部屋の朝稽古を見てみたい」「見学のあとにちゃんこ鍋も食べられるのか」。こうした問いは毎年のように検索されています。けれども、相撲部屋は観光施設ではありません。親方と力士が暮らし、稽古をする場所です。いつ稽古があって、いつ無いのか。どこから入れるのか。中で何をしてはいけないのか。本稿では、2026年秋の時点で確かめられたことだけを、一次資料をもとにまとめます。

朝稽古とは? 何時ごろ始まる?
朝稽古は、力士がその日の最初の食事をとる前に行う毎日の稽古。始まる時刻は部屋によって違い、早い部屋では朝6時半ごろから行う。
相撲部屋は、日本相撲協会の年寄(親方)が営む力士の養成所で、力士は必ずどこかの部屋に所属します(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典)。入門も部屋を通じて申し込む仕組みです(日本相撲協会)。協会の「相撲部屋のご紹介」には、2026年10月2日時点で45の部屋が載っています。その多くが両国国技館の周りに集まっていることは、日本政府観光局(JNTO)と GO TOKYO がそろって紹介しています。
平凡社『世界大百科事典』によれば、力士は朝稽古のために朝食を抜き、昼と夜の2食で暮らします。中央区観光協会の解説も同じで、朝食をとらずに稽古を始めます。各自で体をほぐしたあと、実力の近い2人が何番も取る「三番稽古」と、勝った力士が土俵に残って次の相手を指名する「申し合い」に進みます。最後は「ぶつかり稽古」で締めくくります。
見学できる時間帯にも幅があります。GO TOKYO の日本語版は、見学できる稽古は「6:30頃から」と書いています。荒汐部屋の公式サイトは「AM 7:30~AM 9:00頃」、墨田区観光協会の旅行会社向け案内は見学時間を「8:00~10:00」としています。
稽古が見られない時期はいつ?
本場所の期間中、巡業の期間中、そして地方場所に合わせて部屋が東京を離れている間は、東京の部屋で稽古を見ることはできない。
GO TOKYO は、見学できるのは「本場所期間中以外」だとしています。相撲部屋見学を手配している墨田区観光協会も、次の期間を見学の対象から外しています。1・5・9月の東京場所の期間中、3・7・11月の地方場所の期間中、地方場所の前月20日以降、そして年末年始です。地方場所のあいだ、部屋は東京を離れて稽古をします。たとえば荒汐部屋の公式サイトは、大阪場所のあいだ堺市の大鳥大社で稽古していることを案内しています。
日本相撲協会が公表している日程は次のとおりです。
| 場所 | 会場 | 日程 |
|---|---|---|
| 一月場所 | 国技館(東京) | 2026年1月11日〜25日 |
| 三月場所 | エディオンアリーナ大阪 | 2026年3月8日〜22日 |
| 五月場所 | 国技館(東京) | 2026年5月10日〜24日 |
| 七月場所 | IGアリーナ(名古屋) | 2026年7月12日〜26日 |
| 九月場所 | 国技館(東京) | 2026年9月13日〜27日 |
| 十一月場所 | 福岡国際センター | 2026年11月8日〜22日 |
| 一月場所 | 国技館(東京) | 2027年1月10日〜24日 |
| 三月場所 | エディオンアリーナ大阪 | 2027年3月14日〜28日 |
巡業は4月・8月・10月・12月に各地を回ります。2026年の秋巡業は10月6日のつくば市から10月25日の宇部市まで、冬巡業は11月29日の天草市から12月20日の沖縄県うるま市までです。墨田区観光協会の除外日に当てはめると、2026年の年内に東京の部屋を見学できる日はかなり限られます。予定を立てる前に、部屋やツアーが公開している日程を必ず確かめてください。
予約なしで相撲部屋を訪ねてもいい?
よくない。予告なしの訪問は歓迎されない。見学には部屋の許可が必要で、ふつうは部屋が公開している見学の決まりかツアーを通じて許可を得る。
JNTO は、思い立って気軽に訪ねることは勧められないとしたうえで、少人数のツアーを手配する旅行会社があると紹介しています。GO TOKYO の両国のページも、朝稽古を見せる部屋はあるものの条件が厳しく、事前に自分で調べる必要があると書いています。見学の方針は部屋ごとに違い、すべての部屋をまとめた公式の一覧はありません。
もう一つ、2026年に入ってからの動きがあります。講談社の「現代ビジネス」は2026年4月11日、日本相撲協会が旅行代理店と提携した「稽古見学ツアー」を自粛するよう各部屋に通達した、と報じました。過度な商業利用への批判が背景にあるといいます。ただ、協会の公式サイトの「協会からのお知らせ」には、この件の告知は見当たりませんでした(2026-10-02確認)。報道として受け止めつつも、以前よりツアーが少なく、中止も起こりやすいと考えておくのが無難です。
いま確かめられる見学の入口は?
2026年10月2日時点で確かめられた入口は三つ。見学を公開している部屋、区の観光協会のツアー、日本相撲協会が自ら公開する稽古である。
- 荒汐部屋の窓越し見学(中央区日本橋浜町):公式サイトによると、毎日の稽古を無料・予約不要で見学できます。時間はおおむね朝7時半から9時ごろまでです。部屋の中には入らず、外から全面の窓越しに見ます。稽古は急に休みになることがあるので、電話で問い合わせずに、サイトの稽古カレンダーを確かめるよう求めています。お静かに、フラッシュなど光を放つ撮影はしない、外で飲食しない、近所の家の階段に座り込まない、という決まりもあります。見学者の性別は問わないことも明記されています。
- 中央区観光協会の荒汐部屋ツアー:中央区観光協会の公式オンラインショップで、部屋の中の席から稽古を見学するガイド付きツアーを扱っています。ガイドがガラス越しにイヤホンで実況解説をする形式です。2026年10月2日時点で、2026年10月6日・7日・8日・14日の日程が出ていました。11歳未満は参加できず、申し込みは7日前までです。
- 墨田区観光協会:英語ガイド付きの朝稽古見学ツアーを、体験予約サイト「a day in SUMIDA」で募集したことがあります(例:2024年12月14日開催)。ただし2026年10月2日時点で、同サイトの「相撲部屋見学」には「現在体験いただけるプランはありません」と表示されていました。
- 日本相撲協会が公開する稽古:協会は2026年5月1日、国技館の本土俵で行う横綱審議委員会の稽古総見を一般に公開しました。入場は無料で、開場は午前8時(予定)でした。巡業も一日の始まりは早朝の稽古です。2026年秋巡業のうち東京から近いのは、つくば市(10月6日)、海老名市(10月7日)、狭山市(10月8日)、秩父市(10月9日)です。
このほか、民間の事業者も相撲部屋ツアーをネットで販売しています。ただ、部屋との取り決めを一次資料で確かめられなかったので、本稿では挙げていません。
見学のマナーは?
しゃべらない。足を前に投げ出さずに床に座る。携帯は消音にしてフラッシュは使わない。飲み食いしない。稽古中に出入りしない。
墨田区観光協会、中央区観光協会、荒汐部屋が示している決まりは、ほとんど重なっています。
- 私語をしない:GO TOKYO は、会話はささやき声にとどめ、電子機器の電源を切るよう呼びかけています。墨田区観光協会のツアーでは、稽古中に力士へ話しかけることも禁じられています。
- 座り方:椅子はなく、床に座ります。墨田区観光協会のツアーでは、あぐら・正座・体育座りはよく、足を前に投げ出すのは不可です。床は畳かフローリングで、靴は脱ぎます(日本人はなぜ靴を脱ぐのかも参照)。
- 撮影:フラッシュはどこでも禁止です。中央区観光協会のツアーは動画撮影を禁じ、写真もシャッター音を消すよう求めています。決まりは部屋やツアーによって違うので、カメラを構える前に確かめましょう。
- 飲食しない:部屋の中ではもちろん、荒汐部屋では外での飲食も控えるよう求めています。
- 帽子とサングラスを外す:部屋に入るときに外します(中央区観光協会)。
- 出入り:トイレは入る前に済ませておきます。稽古中は席を立てず(中央区観光協会)、一度部屋を出ると再入場はできません(墨田区観光協会)。
- 服装:ビーチサンダル、ショートパンツ、露出の多い服は不可で、香水も控えます。ジーンズは構いません(墨田区観光協会)。
見学のあとに部屋でちゃんこを食べられる?
ふつうは食べられない。ちゃんこは力士自身の食事。一部の貸切ツアーで用意されることはあるが、食べたいなら両国のちゃんこ店に行くのが現実的だ。
平凡社『世界大百科事典』によると、「ちゃんこ」はもともと鍋料理を指す言葉でしたが、今では相撲部屋の食事すべてをそう呼ぶようになりました。ちゃんこ作りは下位の力士が交代で受け持ち、この役目を「ちゃんこ当番」と呼びます。部屋のちゃんこは鶏ガラのスープにしょうゆと砂糖で味をつけた「ソップ炊き」が多く、鶏肉やもつ、白菜、キャベツ、じゃがいも、大根、にんじんなどを煮ながら食べます。
見学者が力士と一緒にちゃんこを食べるのは例外です。墨田区観光協会の案内では、ちゃんこ付きの見学は「応相談」の扱いです。JNTO も、貸切ツアーなら稽古後に力士とちゃんこを囲めることがある、という書き方をしています。一方で JNTO と GO TOKYO はどちらも、国技館周辺のちゃんこ店を勧めています。墨田区観光協会は「両国ちゃんこマップ」も公開しています。

両国で、ほかに何を見られる?
東京場所の会場である国技館は、JR両国駅の西口から徒歩2分。館内の相撲博物館は平日に無料で見学できる。
日本相撲協会の案内によると、国技館1階の相撲博物館は10時から16時30分まで開いています(最終入館16時)。土曜・日曜・祝日(一部開館日あり)と年末年始は休館で、入館は無料です。ただし東京場所の期間中は、大相撲の観覧券が必要です。GO TOKYO の両国のページは、町を歩く力士に出会えることも多いと紹介しています。近くには、すみだ北斎美術館や、2026年3月31日にリニューアルオープンした江戸東京博物館もあります。

Matsuri で相撲部屋見学は予約できる?
できない。2026年10月2日時点で、Matsuri に予約できる日程のある相撲部屋見学はない。
Matsuri では2026年、両国の相撲部屋で朝稽古を見学し、ちゃんこ鍋の昼食をとる体験のクラウドファンディング企画を募集していました。この募集は2026年9月30日に締め切られましたが、目標には届かず、企画のページは「受付終了」になっています。相撲部屋を見学したいなら、上に挙げた入口を使ってください。東京のガイドツアーや交流会、体験クラスでいま何が予約できるかは、下の特集記事にまとめています。
特集:Matsuri を使ってみる
- Matsuri(matsuri.group)とは? 実際の画面で解説:特集のハブ。掲載されている体験、料金表示の読み方、日程が出ている掲載の見分け方
出典・確認日
- 日本相撲協会「本場所の年間日程表」 — https://www.sumo.or.jp/Admission/schedule/ (2026-10-02確認・一次資料)
- 日本相撲協会 Grand Tournament Schedule(英語) — https://www.sumo.or.jp/EnTicket/year_schedule/ (2026-10-02確認・一次資料)
- 日本相撲協会「令和8年巡業スケジュール」 — https://www.sumo.or.jp/Jungyo/schedule_2026/ (2026-10-02確認・一次資料)
- 日本相撲協会「巡業の一日」 — https://www.sumo.or.jp/Jungyo/timetable/ / A day at Jungyo(4・8・10・12月に巡業) — https://www.sumo.or.jp/EnJungyo/aday/ (2026-10-02確認・一次資料)
- 日本相撲協会「相撲部屋のご紹介」 — https://www.sumo.or.jp/ResultRikishiData/sumo_beya/ (2026-10-02確認・45部屋)
- 日本相撲協会「新弟子検査・入門」 — https://www.sumo.or.jp/IrohaKnowledge/nyumon/ (2026-10-02確認)
- 日本相撲協会「横綱審議委員会による稽古総見の一般公開」(2026年5月1日) — https://www.sumo.or.jp/IrohaKyokaiInformation/detail?id=746 (2026-10-02確認・一次資料)
- 日本相撲協会「協会からのお知らせ」一覧 — https://www.sumo.or.jp/IrohaKyokaiInformation/wrap/ (2026-10-02確認。稽古見学ツアーに関する告知は見当たらず)
- 日本相撲協会「相撲博物館について」 — https://www.sumo.or.jp/KokugikanSumoMuseum/overview/ (2026-10-02確認・一次資料)
- 荒汐部屋 公式サイト「稽古案内」 — https://arashio.net/tour.html / 英語版 https://arashio.net/tour_e.html / トップ https://arashio.net/ (2026-10-02確認・一次資料)
- 中央区観光協会 公式オンラインショップ「Sumo Morning Practice Tour in "Arashio Stable"」 — https://ippin-do.chuocity.tokyo/products/202403211001?variant=44668655632576 (2026-10-02確認・一次資料)
- 墨田区観光協会「Sumo Morning Practice Tour with English-speaking Guide」(2024年12月14日開催分) — https://visit-sumida.jp/2024/11/07/9291/ (2026-10-02確認)
- 墨田区観光協会 a day in SUMIDA「相撲部屋見学」 — https://visit-sumida.jp/exp_genre/exp-sumo/ (2026-10-02確認・プランなし)
- 墨田区観光協会「相撲部屋稽古見学」旅行会社向けタリフ(2025年11月) — https://visit-sumida.jp/cms/wp-content/uploads/2025/11/%E5%A2%A8%E7%94%B0%E5%8C%BA%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%95_-%E7%9B%B8%E6%92%B2%E9%83%A8%E5%B1%8B%E7%A8%BD%E5%8F%A4%E8%A6%8B%E5%AD%A6_202511.pdf (2026-10-02確認)
- 墨田区観光協会「両国ちゃんこマップ」 — https://visit-sumida.jp/ebook/chankoresmap/pageindices/index1.html (2026-10-02確認)
- GO TOKYO「東京の朝時間を楽しむ」 — https://www.gotokyo.org/jp/see-and-do/morning/index.html (2026-10-02確認)
- GO TOKYO「Ryogoku – the center of sumo」 — https://www.gotokyo.org/en/destinations/eastern-tokyo/ryogoku/index.html (2026-10-02確認)
- JNTO「Experience Sumo」 — https://www.japan.travel/en/guide/experience-sumo/ /「Watch Sumo Wrestling Practice」 — https://www.japan.travel/en/luxury/detail/watch-sumo-wrestling-practice/ (2026-10-02確認)
- コトバンク「相撲部屋」(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典) — https://kotobank.jp/word/%E7%9B%B8%E6%92%B2%E9%83%A8%E5%B1%8B-85075 (2026-10-02確認)
- コトバンク「ちゃんこ料理」(平凡社『改訂新版 世界大百科事典』池田雅雄) — https://kotobank.jp/word/%E3%81%A1%E3%82%84%E3%82%93%E3%81%93%E6%96%99%E7%90%86-3159109 (2026-10-02確認)
- 現代ビジネス(講談社)2026年4月11日「相撲部屋の『稽古見学ツアー』一律自粛に親方衆が大困惑」 — https://gendai.media/articles/-/166082 (2026-10-02確認・報道、単一出典)
- Matsuri 公開 API とクラウドファンディング企画ページ(状態のみ確認・金額は不使用) — 2026-10-02確認
J-Times 編集部。記載の事実は 2026-10-02 時点のものです。
アイキャッチ画像: amanderson2 / Wikimedia Commons / CC BY 2.0 (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Practice_at_Arashio_Stable_2014-08-05.jpg)
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